統計不正キーマン政策統括官を急遽“幽閉” 又もや安倍内閣の呆れる「隠蔽ドミノ」!何回遣れば気が済むのだ!
「アベノミクス偽装」と批判が噴出する「毎月勤労統計(毎勤)」で不正に賃金がカサ上げされた問題を巡り、衆院予算委で4日から2日間の集中審議が行われている。しかし、安倍政権は疑惑のキーマンを異例の更迭人事で“口封じ”。まるでドミノ倒しのように分かりやすい隠蔽を重ねるのは、ひとつ間違えば、疑惑が官邸にまで飛び火しかねないからだ。
厚労省は局長級の大西康之政策統括官を1日付で官房付に異動。統計不正の責任を押しつけた事実上の更迭だ。
「表向きの理由は『賃金構造基本統計』で、ルール違反の『郵送調査』を昨年12月下旬に知りながら、根本大臣や、1月の総務省の一斉点検でも報告しなかったこと。大西氏は統計政策担当の統括官として、不正の実態の全てを知り得る立場にいた真相解明のキーマン。不正を組織的に隠蔽した疑いもある。ただ、更迭され、主に局長級が答弁を担う慣例により、国会に呼ばれにくくなりました」(厚労省関係者)
キーマンの尻尾切りは分かりやすい口封じ。組織的隠蔽の疑いをさらに組織ぐるみで隠蔽するもので、「官邸の指示による“幽閉”」(永田町関係者)との見方もある。
大西氏は毎勤の不正についても昨年12月20日、根本大臣に不正を報告した“張本人”。翌21日、注釈ひとつ付けずに同年10月分の確報値を公表するなど、適切な対応を怠ったのはなぜか――。根本大臣は国会で、「事務方から『原因が明らかではない中、定例の業務として公表したもので思いが至らなかった』と聞いている」と言い訳。事務方に責任をなすり付けた。
■根本厚労相を飛び越え安倍官邸に連鎖■
もし大西氏が国会に呼ばれて「大臣に公表を指示された」とでも漏らそうものなら、大臣ぐるみの隠蔽に発展しかねない。さらに、官邸ぐるみの隠蔽に飛び火する可能性もある。
「大西氏からの報告後、根本大臣は『同月28日まで官邸に報告しなかった』と言っている。『不正の影響がどこまで広がるか分からなかった』『まずは事実関係の精査を優先した』との説明を額面通りに受け止める野党関係者は少ない。説明は官邸からの指示の受け売りで、実は20日時点で官邸にも報告があったことを伏せる隠蔽との見方が、大半です」(前出の永田町関係者)
そもそもの問題は、全数調査すべき毎勤の対象事業者を長年、不正な抽出調査でゴマカしたこと。さらに、昨年1月からは抽出調査の結果を全数調査に近づける「データ補正」をこっそり始め、平均賃金の数値が不自然に上昇したことだ。野党は当時の加藤勝信厚労相、過去に毎勤の調査手法にケチをつけていた麻生太郎財務相の“介在”まで見据えている。つまり、国会で大西氏が余計なことをしゃべると、次々と追及の的は広がり、果ては官邸にまで及び兼ねない。だから、幽閉したのだ。 野党の試算によると、昨年の実質賃金の伸び率は実際はマイナスなのに、統計不正により「プラス」に水増し。全ての隠蔽の目的はアベノミクスの失敗を覆い隠すことなのは、間違いない。
■政治ジャーナリストの角谷浩一氏の見解■
「今回の問題を巡って計22人の官僚が処分され、自民党厚労部会長の小泉進次郎氏も厚労省批判を強めています。まるで、厚労省だけが悪者と言わんばかりですが、そうではないでしょう。国の基幹統計を歪めることは、官僚にとって何のメリットもありません。もっと上のレベルの政治家か官邸を忖度し、アベノミクスを“粉飾”するために不正に手を染めたとみるべきだと思います」 アベノミクス偽装の内閣ぐるみ隠蔽は、モリカケ問題と根っこは同じ。全てはアベ様の気分を損ねないための忖度だ。今度こそ、「自殺者」が出ないことを祈るしかない。
(私見)
又もや、国家の根幹に係る不祥事が出た。国の政策の方針を立てる為の、諸統計調査及びその結果について改竄されていることが表沙汰になった。その数値を大々的にアピールし、自らの政策=アベノミクスは成功していると訴えてきた。富裕層以外の国民には、少しもそんな好景気という実感は湧かず、諸経済指標が上向きなんだから「そうなんだろう」くらいの感覚しか持てなかった。
それが一転して、政権に都合がよい、調査結果を出していたことが判明し、「やはりなあ!」というのが、素直な国民の感情となった。6年余りの任期中、思えばこんなことばかりを、繰り返してきたのが、安倍政権だ。忖度してやらせておいて、都合が悪くなれば、得意の「掌返し」を繰り返す。
完了は留まる統計調査の結果を改竄するとかそんなことをする立場にはない。出た結果をその儘
報告すればいい。従ってその結果が何らかの改竄をされたとしたら、その旨の「指示」が何処からか来たと見るのが自然な見方だ。思えばこれと同じようなことが、この6年間繰り返されてきた。もう国民は、誰が誰の為に「指示」したかは解っていると思う。こんな国の根幹にかかわるレベルの不正について、特定の「個人」を庇うのでなく、そんなことを画策して、なおもその地位に留まる「個人」の方を罰する方向に行くべきだ、日本は堕ちる一方だ。
記事・画像 引用・参考元 日刊ゲンダイ
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