(自民党総裁選)正式出馬宣言未だせず!論戦拒否…安倍首相が打って出た「逃げ恥」作戦!姑息!堂々と選挙を戦え!
来月の自民党総裁選を巡って、にわかに信じがたい話が永田町を飛び交っている。安倍首相と石破茂元幹事長による事実上の「一騎打ち」と目されるが、安倍首相は「論戦拒否の戦術」に出ようとしているというのだ。
「石破さんは総裁選に向けて、憲法改正や経済政策、国会運営などについて、安倍首相に政策論争を持ちかけようという戦略です。しかし、安倍首相からマスコミ対策を担当する側近に『なるべく討論する機会をつくらないように』との指示が下りている様なのです」(自民党関係者)
石破氏は16日、派閥会合で総裁選について「いくつかのテーマに分け、候補者同士の討論を絶対にお願いしたい」と公開討論に意欲を見せたが、安倍首相は出馬表明すらしていない。もちろん、石破氏の呼びかけに応じる姿勢も見せていない。
「安倍首相は、お国入りした11日に地元で出馬表明するかもしれないとみられていました。しかし正式な表明はありませんでした。現時点では、夏休み明けの表明という話もありますが、まさか告示日(予定)の来月7日まで出馬表明しないのではないか、という見方まで出ています。出馬を決めると、テレビ局などから石破さんとツーショットでの出演をオファーされる可能性があり、それを避けるために表明を遅らせているのでは。記者の間でも、何でこんなに出馬表明の時期を引っ張っているのか疑問視する声も出ているようです」(前出の自民党関係者)
自民党総裁選は事実上、首相を決める選挙だ。目指す国家像や経済・外交など、それぞれの政策を正々堂々と戦わせる場面を党員はもちろんのこと国民も望んでいるはずだ。「逃げるは恥」作戦は「役に立つ」ことはない。
5人が出馬し、安倍首相と石破氏との決選投票までもつれ込んだ前々回2012年(前回15年は無投票)の総裁選では、候補者は約2週間の選挙期間中、政策を戦わせ続けていた。その間のスケジュールはナント、テレビの討論番組出演8回、党主催の討論会1回、インターネットの公開討論会1回、全国遊説16カ所。今回の総裁選で討論の回数が減少したり、安倍首相がダンマリなら、当然、批判は免れない。
安倍首相が討論を徹底して嫌がるのは何故なのか。政治評論家の野上忠興氏がこう言う。
「石破さんから論理的にガンガン正論で突っ込まれると反論できなくなるからでしょう。安倍首相は自分の主張を一方的に語るのは得意ですが、議論をしている相手の話を聞いて反論するのは苦手。国会でも自分の言いたいことを押し通していますからね。討論しても、丁々発止の“ラリー”ができないので嫌なのでしょう」
そもそも、「安倍首相は15年と同じように無投票3選を望んでいた」(永田町関係者)という。だから岸田政調会長を出馬断念させ、石破氏の出馬も気に食わない。どうせ自分が勝つのだから「討論」なんて必要ない、ということでもあるのだろう。討論から逃げたら「地方票」は確実に減る。
(私見)
石破元幹事長の出馬に不快感を表した挙句、「現職がいるのに(総裁選に)出馬するのは、現職が辞めろと言わんばかりだ!」と安倍首相が語ったそうだ! どうしても無投票に拘ったということだ。 自民党総裁選は事実上の総理を決める選挙である。その選挙の無投票を望み、且つ「現職に辞めろと言わんばかりだ」のとのコメントを出すということは、選挙期待の意味をお解りになっていないということだ。唯我独尊の気持ちが強いのだろう! そういう考え方が、民主主義の基本中の基本である選挙を重要と思っていないという考えに結び付くのだ。だから選挙妨害や、不正選挙に繋がるのだろう!
総裁選は、国民が「関与」出来ない選挙だ。それ故に候補者がどういう考え方を持っていて、日本をどうしようということを、論戦を通して知るのである。その論戦を、意識的に回避しようとするのはあってはならないことである。
国会の答弁を見ても、質問に対し、はぐらかし、すり替え、詭弁などで真面に答えない場合が多い。従って総裁選の論戦と言っても、逃げを打たれて、成立しない可能性が強い。従って空回りする虞が強いから、石破氏としては、そこに引き込まれることは得策ではない。むしろ今までの政権の不当性や、首相個人の資質の追求に重点を置き、如何に首相として不向きなのかをアピールする。今回の出馬宣言を未だにしない点や、論戦回避したい発言などは、その戦略に供する材料だ! 国民の記憶が薄れているところに、対抗候補が出て、「蒸し返される」のを極度に恐れているように見える。そういう弱みを徹底的に突くのが最良の戦略となるのではないか!
記事・画像 引用・参考元 日刊ゲンダイ
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