森友学園から口裏合わせを拒否され、首相の掌返し! 同時に 財務省「文書改竄」の発端となる!?
この疑惑は底ナシだ。森友学園側に対して“口裏合わせ”迄していたことが発覚した財務省。もはや佐川宣寿前国税庁長官独りに押し付けたシナリオだったが、いよいよそれでは済まなくなってきた。
5日の野党合同ヒアリングで財務省は、学園側に「トラックを何千台も使ってごみを撤去したと言って欲しい」と依頼したかどうかについて「確認中」の一点張りだった。とても本当のことは口に出来ないのだろう。怪しいのは、この“口裏合わせ”の前後、文書改竄の理由を伺わせる“事件”が次々起こっていたことだ。
コトの始まりは、昨年の2月17日の衆院予算委。当時の民進党の福島伸享元衆院議員が8億円の値引きの根拠となったごみの撤去工事について「ダンプカー4000台」に相当する規模だなどと追及し、当時の佐川理財局長は「適正な価格で売っている」と応じた。おまけに、安倍首相は「妻から森友学園の先生の教育に対する熱意は素晴らしいという話を聞いている」と学園をヨイショしていた。
■断った籠池氏をバッシング(掌返し)■
“口裏合わせ”が行われたのは、この答弁から3日後の2月20日だ。ところが、「事実と違うのでその説明はできない」と学園側が財務省の依頼を突っぱねると事態は一変。籠池氏が財務省の指示で公の場から姿を消したとウワサされる日だ。
2月22日には、何を話し合ったのか、太田充理財局長が総括審議官(当時)として、当時の佐川理財局長と共に菅官房長官に面会。その直後、24日の衆院予算委で安倍首相が籠池氏を「しつこい」呼ばわりし、17日の答弁と打って変わって森友学園を突き放し始めたのである。
要するに、口裏合わせを持ちかけても籠池氏が応じなかったため、掌を返したように“籠池切り”が始まったのだ。と同時に、決裁文書の改竄が始まった可能性が高い。森友問題を追及する共産党の辰巳孝太郎参院議員がこう言う。
「財務省は、改竄が始まったのは『2月下旬』だと言っています。口裏合わせは、まさに同じ時期。財務省は惚けていますが、口裏合わせに関するメール(複数個所に送信)を既に持っているはず。今後は、そのメールの内容と、太田理財局長が菅官房長官と面会した際のメモを財務省から出させないといけない」
それにしても、財務官僚が民間人に“ウソ”の証言を依頼するとは「世も末」だ。いったい、財務官僚は誰を守ろうとしたのか。財務省が単独で改竄したという説(!?)は、いよいよ以て成立しなくなってきた。
どだい佐川前理財局長の証人喚問で、「丸川議員」の、「安倍夫妻の関与はありませんでしたね?」「ありません」との誘導尋問のやり取りで、「関与がなかった」と強弁すること自体無理な話なのだ。財務省が助けたい「Mr,X」の存在を想定し、一連の流れを解釈すれば、話の筋書きが、すっきりし、聞いているものも腑に落ちるのだ。いよいよ安倍昭恵夫人の証人喚問が必至の事態に入ってきた。
これらの経緯を見ていくと、なるほど籠池夫妻を拘置所留置せざるを得ない理由もわかろうと言うものだ。出した挙句、ここら辺の経緯をベラベラ喋られたら、「一巻の終わり」になるからだろう!
記事・画像 引用・参考元 日刊ゲンダイ
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