神が湖面を通った跡、諏訪湖の「御神渡り」出現なるか、宮司ら見回り開始!
5日は寒の入りです。長野県の諏訪湖では、湖面に張った氷がせり上がる「御神渡り」の見回りが始まりました。
午前6時半、諏訪湖畔では、御神渡りの神事をつかさどる地元の八剱神社の宮司や氏子が、湖の様子を観測したり、水温を計るなどしました。5日朝の諏訪の最低気温は氷点下4.9度とほぼ平年並みでしたが、水温は4度ほどあり、まだ氷は張っていません。
諏訪湖では2013年を最後に御神渡りが見られていないため、関係者は4年ぶりの出現を待ち望んでいます。
「年末の気象庁の発表ではラニーニャ現象が発生して寒い冬になりそうだと報道されたので、ひそかに期待しています」とは、八剱神社 宮坂清宮司の弁。
見回りは、来月の節分まで毎朝行われます。(05日13:49)
記事・画像 引用・参考元 Excite News <TBS News i >
ご参考
冬期に諏訪湖の湖面が全面氷結し、氷の厚さが一定に達すると、昼間の気温上昇で氷がゆるみ、気温が下降する夜間に氷が成長するため「膨張」し、湖面の面積では足りなくなるので、大音響とともに湖面上に氷の亀裂が走りせりあがる(プレッシャー・リッジも参照のこと)。
この自然現象を御神渡り(おみわたり)と呼ぶ。御神渡りが現れた年の冬には、無形民俗文化財に指定されている御渡り神事(みわたりしんじ)が、八剱神社の神官により諏訪湖畔で執り行われる。御渡り神事では、亀裂の入り方などを御渡帳(みわたりちょう)などと照らし、その年の天候、農作物の豊作・凶作を占い、世相を予想する「拝観式」が行われる。古式により「御渡注進状」を神前に捧げる注進式を行い、宮内庁と気象庁に結果の報告を恒例とする。尚、御神渡りはその年の天候によって観測されないこともあるが注進式は行われ、その状態は「明けの海(あけのうみ)」と呼ぶ。
御神渡りは、できた順に「一之御神渡り」、「二之御神渡り」(古くは「重ねての御渡り」とも呼んだ)、二本の御神渡りが交差するものは「佐久之御神渡り」と呼ぶ。御渡り神事にて確認・検分の拝観がなされる。
御神渡りは湖が全面結氷し、かつ氷の厚みが十分にないと発生しないので、湖上を歩けるか否かの目安の一つとなる。ただし氷の厚さは均一でなく、実際に氷の上を歩くのは危険をともなう行為である。
平安末期に編纂された歌集『山家集』に「春を待つ諏訪のわたりもあるものをいつを限にすべきつららぞ」と記されていること、1397年、室町時代に諏訪神社が幕府へ報告した文書の控え『御渡注進状扣』に「当大明神御渡ノ事」とあることから、古くは平安時代末期頃には呼称があったとされている。
御神渡りの記録は、1443年から1681年の『当社神幸記(とうしゃしんこうき)』、1682年から1871年の『御渡帳(みわたりちょう)』があり、現在(2013年)まで毎年記録され続けている。一部欠損している年もあるが、2013年現在約568年間のほぼ連続した気象記録であり、世界的に貴重な資料であるが、時代によっては御神渡り発生の有無を、盛り上がり現象の確認では無く氷の割れる音を聞いて観測していた可能性が指摘されるなど、均質なデータとは成っていない。
引用 wikipedia
画像元 yjimage
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