<千代田区長選>小池都知事ペースで現職区長圧勝!「夏」へ弾み…都議会の支持加速!都議会再編濃厚!

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<千代田区長選>小池都知事ペースで現職区長圧勝!「夏」へ弾み…都議会の支持加速!都議会再編濃厚!

 

5日の東京都千代田区長選は、小池百合子都知事が支援した現職の石川雅己氏(75)が危なげなく5選を果たし、「小池人気」の高さを証明した。すでに都議会では公明党や民進党が小池氏に接近を強め、自民党にも造反の動きがある。このままいくと夏の都議選が小池氏を「主役」に展開されるのは確実だ。自民、公明両党は、党内に動揺が広がれば安倍晋三首相の政権運営にも影響しかねないと警戒している。

「代理戦争と言われることを恐れて対決姿勢を表に出さなかったことで、力を弱めてしまった。堂々と戦えばよかった」。推薦する与謝野信氏(41)が、圧倒的な大差で石川氏に敗れたことを受け、自民党東京都連幹部は力なく話した。今回の区長選で、都連は小池氏が「都議会のドン」と呼ぶ地元選出の内田茂都議を選挙戦から遠ざけた。「票が取れなくなるから表には出るな」。幹部らは「小池対内田」の構図は、大敗した都知事選の再現になると危惧した。 内部の足並みは、選挙前から揃っていなかった。要するに「選挙に勝てないから表に出るな」などという姑息な手段を「都民は認めていない」という事だ。主義主張を「隠し立てなく!堂々とオープンにして戦え!」という方向性を支持しているのだ!

 

告示を5日後に控えた1月24日。都議会自民を離脱した3人が、新会派を結成した。「小池氏の『東京大改革』をしっかり支えたい」。3人は報道陣に「自民とは一線を画す」との主張を繰り返した。

 

翌25日には、別の2人が豊洲市場(江東区)の地下水汚染問題の究明を主張する小池氏に同調し、会派の意向に反して都議会に強い調査権限を持つ百条委員会の設置を目指すと宣言した。小池人気を前に自民の内部分裂は、徐々に広がった。

 

■小池氏への接近は、既に他会派にも広がっている■

 

都議会公明は昨年12月、知事報酬半減を受けた議員報酬削減を巡り、反発する自民との連携解消を宣言。区長選にも「保守分裂」を理由に自主投票で臨み、小池氏に協力する姿勢を加速させた。

 

民進党は公認予定の元職2人が1月末に小池氏との連携を模索し離党届を提出。離党者増を懸念した都連の松原仁会長は、小池氏に「都政運営を全面的に支持する」と秋波を送った。選挙協力に活路を見いだそうと躍起で、今回はどの陣営にも関わらなかった。都議会民進の幹部は「むしろ存在感が薄れた。『小池対自民』の荒波にのまれて、都議選では埋没するのでは」と危機感をにじませる。

 

区長選の結果を受け、小池氏になびく自民議員が相次ぐ可能性は高まった。公明、民進も小池氏支援の姿勢をさらに強く打ち出すと推測される。

 

小池氏は都知事選で「都議会冒頭解散」を公約に掲げた。議会が知事の不信任案を可決しなければ解散できないため実現しなかったが、自民の内部分裂、公明と民進の同調により、当初は知事野党が大半を占めた都議会の勢力図は塗り替えられた。知事野党縮小を狙う「都議会冒頭解散」は別の方法で実現しつつある。 小池氏は都議選の争点に豊洲市場移転問題を掲げた。移転を推進した自民が議席を減らせば、移転中止や再延期を含め、小池氏が出す判断に異を唱えることは難しくなる。 自民都連幹部は言う。「民主党(当時)政権時代には、都議会で大きく議席を減らした。あの時の二の舞いになる可能性も出てきた」

■政権、展望なき「融和」■

 

千代田区長選で小池知事の勢いを見せつけられた安倍政権は当面、小池氏との「融和路線」を継続せざるを得なくなった。自民、公明両党が決別した都議会の構図が万が一、国政に持ち込まれた場合、連立自体がきしむためだ。とはいえ、小池氏に譲歩しても都議選の展望が開けるわけではない。

 

自民党は、党都連の候補者選考が難航した時点で苦戦を覚悟していた。同党幹部は「小池氏には勝てない。党本部は前面に出ないことにしていた」と明かす。下村博文幹事長代行(都連会長)は5日夜、与謝野氏の事務所に姿を見せなかった。 安倍首相や二階俊博幹事長は都知事選での対立をわきに置いて、小池氏との友好関係を演出してきた。いま小池氏とけんかすれば、都議選で逆風にさらされるのは自民党の方だからだ。

 

都議選は地方議会選を超えた意味を持つ。2009年は当時の民主党が第1党に躍り出て、同年の衆院選で政権交代を果たした。13年は自民、公明両党の候補者が全員当選し、続く参院選でも圧勝した。 小池氏が「参戦」する次の都議選は、既成政党の勢いを測るバロメーターといえる。ここで自民党がつまずくと、今年秋が有力視される衆院解散の先送り論が強まる可能性がある。

自民、公明両党には、小池氏との距離を巡ってすきま風が吹いている。公明党の斉藤鉄夫選対委員長は、千代田区長選の自主投票を決めた1月26日の党会合で「保守が分裂しているため」と説明したが、両党は13年の前回区長選で現職の石川氏に対立候補をぶつけた経緯がある。都議選を国政選挙並みに重視する公明党が今回、小池氏との摩擦を避けたのは明らかだ。山口那津男代表は「連立政権は微動だにしない」と雑音を封じる。ただ、党内では「都議会でここまで『親小池、非自民』を鮮明にすると、国政への影響は出てくるだろう」と懸念する声も出ている。

 

■今や選挙は、理念ではなく、選挙に勝てるかどうかで、離散・烏合】

(私見)都議選に限らず、今の政治は、自分が選挙に出て、勝てるかどうかどうかで動いている。政治動向により、平気で離党したり、入党(移籍)したりしている。政治とは本来「自分はこう考える」という政治理念があり、それを実現するために、平素の政治活動があるべきだ。しかるに選挙に勝てそうもないから、他党に移籍するというようなことが多すぎる。自分の都合で動く。これでは都民・国民蔑ろ・不在という事だ。政治が機能しないわけだ。

 

記事・画像 引用・参考元 Yahoo News <毎日新聞社>【加藤明子、水脇友輔】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170205-00000045-mai-soci

 

 

 

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