飽食の時代といわれるが、にも関わらず、現代人は“栄養失調”に注意すべきだと専門家が警鐘を鳴らしているのはどうしてか!?
◆2大原因は“糖”と“悪い油”◆
「現代人は“貧食”。カロリーは摂取しているけど必要な栄養素が足りていない栄養不足。なかでも重要なのが肉や魚から摂るタンパク質。血液中のタンパク質の一種であるアルブミンの値が低いと長生き出来ないと言われており、実際に平均寿命が短い秋田県の大仙市では、全国平均よりも低い数字です」
そう語るのは、医師の溝口徹氏。氏によれば、寿命を縮める二大原因は“糖”と“悪い油”だという。「多くの人が主食と思っている白米、うどん、ラーメン、パンなどの糖質系の食べ物が最も危険。糖質が増えれば血糖値が上がり、糖尿病になるリスクも上昇します。糖尿病は心筋梗塞や動脈硬化、がんなど死に直結する病気の原因となるだけでなく、糖尿病でない人の2倍の確率でうつ病になることも明らかになっています。
“悪い油”の代表は、マーガリンに使われているトランス脂肪酸とサラダ油。心臓病や肥満の原因とされるこれらの油を摂りすぎると、あらゆる生活習慣病のリスクを上げてしまうのです」直接マーガリンを摂取しなくても、いろいろな製品の中に含まれているので注意は必要。商品の裏側に成分表示がされていますから、見る習慣を付けましょう!「乳化剤」と書かれているものなど注意してください。
編集部が調査したところ、「毎日、ランチは会社支給の幕の内弁当とカップラーメンを食べていた従業員が48歳で心筋梗塞で亡くなった」というショッキングな実例もある。
◆ラーメン・牛丼より居酒屋がマシ◆
「栄養を消化できない“早食い”は確実に寿命を縮めます。また、会社帰りにラーメン屋や牛丼店に行くなら居酒屋に入った方がダメージは少ない。居酒屋は野菜、肉、魚と必要栄養素をまんべんなく選べ、しかもゆっくり時間をかけて食べられます。なので、牛丼にサラダをつけたり、コンビニで買うカップ麺を春雨ヌードルに替えても効果は薄い。タンパク源を補おうと毎日乳製品を取るのも腸にはダメ。タンパク源は肉や卵など、日々バランスよく食べるべきです」
◆甘いものを欲しがるのは早死にのサイン◆
手軽に栄養を補うという考えがそもそも間違い。ほかにも、仕事の効率を上げようと口にしてしまう甘いものや缶コーヒーも出来るだけ避けた方が賢明だ。
「特に体内の血糖値を支える機能が低下している午後3時台が一番危ない。糖分は、落ちたパフォーマンスは回復してくれますが、甘いものに頼らざるを得ない状況に危機感を持たないといけません。飲料だと人工甘味料を使ったゼロカロリー飲料。血糖値は上がりませんが、満足感を得られないのでかえって甘いものを摂ってしまうし、腸内細菌のバランスを崩す原因とも言われています。そして、野菜ジュースも問題があります。砂糖を添加してないだけで、相応の糖分である熟した果物が入っているので、含まれる糖質量は多い。微糖を謳う缶コーヒーも砂糖だらけ。甘いものを欲しがるのは早死にのサインなのです」
次の10項目に当てはまる食習慣があれば注意が必要だ。
◆早死にしやすい現代人の食事 TOP10
1位 食事をラーメンや牛丼で済ますことが多い。
2位 菓子パンを食べる頻度が高い。
3位 午後3時頃にコーヒーショップなどで息抜きすることが多い。
4位 基本的に早食いである。
5位 牛乳やチーズをよく食べる。
6位 調理にサラダ油の使用頻度が高い。
7位 コンビニ食でダイエットを試みる
8位 ゼロカロリー飲料を好む。
9位 野菜ジュースをよく飲む
10位 冷たい缶コーヒーが好きだ
【以上監修 新宿溝口クリニック院長 溝口 徹氏・☟プロフィール】
栄養療法の権威として、適切な食事、サプリメント、糖質コントロールなどを指導。監修を務めた『50歳からは「肉、ときどき野菜」が正解。』が発売中。
記事・画像引用元<Excite News>
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