岩手山トレッキング&盛岡市内の宮沢賢治、石川啄木の足跡を訪ねる旅!
八幡平は北緯39.5度の地である。標高1、700m~2,000mの山々だが、日本アルプス級の山と同じ高山植物を見る事が出来る。比較的平易な山岳路で3千mクラスの登山気分が満喫できるのだ。今回は松川温泉から、東北一高い標高の藤七温泉を経由し八幡平山頂レフトハウスに出た。ここは岩手・秋田の県境でもある。1年に何回も無いという素晴らしい天候に恵まれて、展望台からは遠く秋田・山形県境の鳥海山まで見廻せた。空はどこまでも真っ青である。今日はそこから八幡沼・ガマ沼展望台コースに沿ってトレッキングだ。今日は八幡平自然散策ガイドの会会長の泉館健一さんがガイドをして下さった。道は整備され歩き易い。鏡沼・メガネ沼・ガマ沼・八幡沼などが点在し、そこかしこに可憐な高山植物が咲き誇り、時折ウグイスなどの声も聞こえる。
ガイドさんの「自然は一旦壊してしてしまったら回復するのに多くの時間が掛かる」という説明などを聞きながら、自然の偉大さ・大切さを思いながら都会の喧騒から離れた一時を過ごす事ができた。また黒谷地原にも足を伸ばしてみた。途中「熊の泉」があり、湧き水が飲める。冷たくて美味しかった。まためったに姿を現さないというホシガラスも休息所の傍の白樺の木に羽を休めしばし我々の目を楽しませてくれた。
今年は石川啄木と宮澤賢治のそれぞれ生誕120年・110年の年に当たる。盛岡市内の所縁の地を訪れるのも一興だ。今日は盛岡ふるさとガイドの会の福島紀子さんが一日案内をして下さった。盛岡駅から僅かに行ったところに「イーハトーブアベニュー材木町」があり、「注文の多い料理店」を出版した賢治ゆかりの「光源社」や、賢治像・詩碑などが点在する。またここから歩いて5分程のところに、啄木夫婦が父母・妹とともに3週間過ごしたという「啄木新婚の家」がある。また不来方(こずかた)城公園には、啄木の有名な「不来方のお城の草に寝転びて空に吸われし15の春」という碑が建てられている。この様に啄木・賢治も生家から盛岡に出て初恋もし、また文学に夢を馳せた最も「夢多き青春の街」だったのである。
中の橋通りには「もりおか啄木・賢治青春館」がある。旧第九十九銀行本店を保存活用した施設(入館無料)で、重要文化財に指定されている。学芸員の新田英子さんの説明も郷土愛に満ちた案内だった。一方旧渋民村(盛岡市に合併)の「啄木記念館」も是非訪れたいところ。啄木関連の展示物の他に、隣接し啄木が実際に教鞭を執った「渋民尋常高等小学校」の歴史的建造物の教室の椅子に座って、嶋千秋館長自ら講義する「啄木入門講座」を受講するのも良い旅の思い出になる。「啄木がもう十年生きる事が出来たら生活も安定し違った境地の作品を作る事ができたのではないか」嶋館長の啄木を思う気持ちが込められていた。熱弁の授業が終わった後一人一人に受講終了証書が渡された。3917回目の授業だった。
※ 盛岡観光協会のモニター取材会に参加した際の「ザ・ファミリー」掲載の原稿の転載(小生作成記事です)
盛岡は「ザ・ファミリー」に来る前に、2年半赴任したことがあり、「(それじゃあ!お前が取材会に行って来いという事で参加し、記事も作成しました!)
ザ・ファミリー掲載記事 作成小生
画像元 yjimage
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