「真田丸」遂に完結! 早丸、本丸、ナレ死…『真田丸』ネット用語生んだ“愛され大河”
三谷幸喜を脚本に迎え、主人公・真田幸村役の堺雅人を筆頭に、大泉洋、草刈正雄、長澤まさみ、内野聖陽、竹内結子、近藤正臣、小日向文世等、超豪華キャストで送ってきたNHK大河ドラマ『真田丸』。初回視聴率19.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好発進をして以降、第2回が20.1%、以降14~19%をキープしてきた“愛され大河”だけに、最終回の放送が終わった今、その喪失感はひとしお。そんな“真田丸ロス”の声を追った。
まずは、今回の大河ドラマ『真田丸』の現象を簡単に振り返っておこう。人気脚本家・三谷幸喜の起用、映画バリの豪華キャスト、『ブラタモリ』『鶴瓶の家族に乾杯』『あさイチ』といったNHKの人気番組での番宣と、これまでの大河同様の話題づくりをしながら、新たに取り組んできたのが、地方新聞とインターネットだ。様々な地方でイベントを行い、地方紙に取り上げてもらうことで、ネットをせず、テレビもあまり見ない高齢者を拾い上げ、フェイスブック、ツイッター、LINE、インスタグラムの公式ページを開設したことで若者をゲット。『真田丸』は全方位型の大河ドラマとなった。
その結果、青森県田舎館村の「田んぼアート」では真田昌幸と石田三成が描かれ、過去最高となる34.5万人が来場、昌幸役の草刈正雄が登場した大阪城西の丸庭園でのパブリックビューイングには約5000人が参加と、多くの人が動いた。一方、ネットでは18時からのBSプレミアムの放送を“早丸”、NHKでのオンタイム放送を“本丸”、土曜再放送を“再丸”、録画視聴を“録丸”、淡々と登場人物の死をナレーションが読み上げられる様を“ナレ死”といった具体に、ネット発の用語が誕生。遂には、“Yahoo! 検索大賞ドラマ部門賞”も受賞した。
そんな盛り上がりを受けての最終回当日は、オンエア前から大騒ぎ。『あさイチ×真田丸 最終回直前SP』を放送したほか、『NHKニュース7』でも大々的に『真田丸』ネタを取り上げと、万全の態勢で20時を迎える。一足早くBSで視聴した“早丸”組から、「20時からもう1回見よう」「大号泣」「抜け殻状態…」「来週から『真田丸』がないから寂しい…」等々、『真田丸』を惜しむ声が続々とツイートされ始めるなか、“本丸”がスタート。
ちょうどその裏では、『クラブW杯決勝 レアル・マドリード VS 鹿島アントラーズ』を生中継していたこともあり、「真田丸に続いて、また赤いほうが負けた…」「真田丸みたいな決勝の内容だった…」「真田丸も鹿島も必死に頑張った!」「真田アントラーズVS徳川レアルだった」と、サッカー絡みのツイートもあふれはしたが、「やっぱり悲しくて仕方がない」「3日くらいは思い出し泣きしそうな感じがする」「来年は何を楽しみに生きたらいいのか…」「来年の毎週日曜8時が『真田丸』の再放送だったらいいのに…」「寂し過ぎる。次はお兄ちゃんでスピンオフを作ってほしい」などと、真田丸ロスの声で埋め尽くされた。
だが、嘆くのはまだ早い。12月30日12時15分~16時33分に『真田丸総集編』が放送されるのだ。再び真田丸ロスを味わることになるかもしれないが、楽しもうではないか。
記事・画像 引用元 ヤフーニュース [クランクイン!]
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