地上に生息する危険な20種のヘビ!!
ヘビ恐怖症(オフィオフォビア)の人は少なくない。細長い形状、ウロコのような肌、シュルっとした舌、牙から放出される猛毒。彼らは地球上の覇者である人間にも恐れられている動物だ。
毎年世界で550万人もの人間が咬まれ、9万0人が命を落としているとも言われている。そんなヘビの中でも最も危険とされている20種のヘビを見ていこう。
アフリカでは毎年2万人が毒ヘビに咬まれて命を落としている――その多くがブラックマンバと遭遇した結果だ。非常に攻撃的で、猛毒を持ち、実に素早い。しかも何度も咬み付いてくるという恐ろしさだ。
19. ブームスラング
サブサハラ地域に生息するこのヘビの牙は口の後ろの方に生えている。1957年、爬虫類学者カール・シュミットが発見し、親指を咬まれた。それから15時間後、脳出血と呼吸停止で死亡した。それでも彼は科学者の端くれとして、咬まれてから自らに起きた経過を詳細に記録した。
18. タイガースネーク
オーストラリアで3つの理由により恐れられている。すなわち、攻撃的であること、体が長いこと、猛毒を持つことである。このヘビは窮地に陥ると、胴回りを膨らませて、それから萎む。猛毒の一咬みはその後だ。治療を施さない場合、40~60パーセントが死亡する。
17. イースタンブラウンスネーク
オーストラリアやニュージーランド地域では最も危険なヘビとして記載されている。その評価に相応しく、いかなるヘビよりもオーストラリア人を殺している。
陸生のヘビとして2番目に強力な毒を持つこのヘビはネズミを好むため、特に農家の人は咬まれるリスクが高い。これを理由にネコを飼う家庭が多い。
16. カーペットバイパー
南アジアにおいて、他のヘビの犠牲者を合わせた数よりも人の命を奪っているヘビと考えられている。人口が多い地域に生息し、とりわけ夜に攻撃的であることを考えれば、当然かもしれない。さらには身を潜める習性があるため、不意に襲われることもある。幸いにも、どうにか逃げて治療を受けることができれば、助かる見込みは高い。治療を受けた者が死ぬ確率は、そうでない者の10パーセント程度だ。
15. キングコブラ
東南アジアに生息し、5メートルにも達することがある世界最大の毒ヘビである。その猛毒も強烈だ。一咬みで人間20人を殺すほどの神経毒を持つ。咬まれてからすぐ治療を受けることができなければ、致死率は60パーセントに達すると言われている。
14. カイサカ
カイサカが危険である理由の1つは、すぐに攻撃性を表すことだ。ここに出血毒がたっぷり詰まった牙が組み合わさる。中央・南アメリカおけるヘビの咬傷事故の圧倒的大半がカイサカによるものだ。さらに人口が多い地域に住む傾向があり、動きも素早い。
13. ヒガシダイヤガラガラヘビ
2.4メートルにも成長することがある北アメリカ最大の毒ヘビは、フロリダ、ノースカロライナ、ルイジアナに生息する。非常に攻撃的という評判が広まり、恐怖感を煽っているが、実際はシャイで人前に出ることを好まない。それでも捕まえようとすれば、咬まれる可能性が高い。そうなれば、余命いくばくもない可能性も高い。
少女を守るため、猛毒のヘビに3度も噛まれながら立ち向かっていった犬(アメリカ)
12. ニシダイヤガラガラヘビ
こちらはアメリカ西部およびメキシコに生息する。その危険性は東のライバルと同程度だが、年間の犠牲者数はこちらの方が若干少ない。ただし、ニシダイヤガラガラヘビが人間よりも過酷な生息環境で暮らしている、という専門家の意見は留意すべきだろう。それを裏付けるかのように、メキシコではこちらのヘビによる犠牲者の方が多い。
11. フィリピンコブラ
3メートル先へ正確に毒を吐きかける能力から、この種では世界一危険なヘビと言われることもある。悲しいことに、この能力ゆえに、適切な治療を受けることができない大勢のフィリピンの米農家の命を奪っている。フィリピンコブラは農地や村に潜むのだ。
10. パフアダー
アフリカに広く分布する危険なヘビ。保護色ゆえに誤って踏んで、怒らせてしまうという事故も起きている。咬まれるとアナフィラキシーショックという危険なアレルギー反応を引き起こすこともある。
9. インドコブラ
蛇使いで有名なインドコブラは、インド以外にもネパール、パキスタン、バングラデシュ、スリランカにも生息する。リーチが非常に長いために、毎年1万人がシナプス後性神経毒の犠牲になっている。田んぼの環境を好む。つまり人の生活圏の近くに潜んでいるということだ。
8. ラッセルクサリヘビ
こちらもインド亜大陸の毒ヘビ。インドコブラのように大勢の命を奪っている。素早く、攻撃的。その毒は広範囲の苦痛、悪心、腎不全を引き起こし、やがて死に至らせる。畑や村などの開けた場所を好むため、人にとっては危険な存在である。
7. アマガサヘビ(Bungarus caeruleus)
アジア全体に分布するが、特にインド、スリランカ、ベトナム、台湾に多い。2009年の報告書からは、30代の男性に咬みつくことが大好きであることが明らかになっている。
6. テルシオペロ
ミシガン州立大学の熱帯生態学者ジェラルド・アーカートによると、テルシオペロは中央アメリカ最大かつ最も危険な熱帯ヘビの1種だという。同地域の熱帯雨林で起きるヘビの咬傷事故は、ほとんどがテルシオペロによるもの。その出血毒は血栓を作るため、それによって死亡する可能性もある。
5. タイワンアマガサ
他のアマガサヘビとの違いは縞模様が多いことだ。黄色と黒の縞模様を持つバングラデシュや東南アジアのアマガサヘビと違い、縞模様は白黒で、中国や極東に生息する。咬まれることが多いのは最も活発になる夜間だ。治療を受けない場合の致死率は77~100パーセントである。
4. マレーシアアマガサ(Bungarus candidus)
こいつに咬まれた後では、治療を受けたとしても助かる確率は50パーセントだ。あまりに強力な毒性に、犠牲者は昏睡状態に陥る前に体が麻痺してしまう。そして12~24時間で死に至る。東南アジアの、特に田んぼの周囲にあるネズミの穴に潜んでいることが多い。
3. コモンデスアダー
オーストラリア最強クラスの毒を持つヘビで、困ったことに非常に広く分布している。南部および東部全域の森林や草原部に生息。だが何よりも恐ろしいのは最速の攻撃スピードだ。咬まれて適切な処置を受けなかった場合の致死率は50~60パーセントだ。
2. グリーンマンバ
グリーンマンバには、ヒガシグリーンマンバとニシグリーンマンバの2種が存在する。どちらも嫌になるほど予測不能かつ攻撃的。軽く刺激されただけでも咬みついてくることで知られている。ブラックマンバほど有名でも恐れられてもいないが、それ以上に近寄るべきではないヘビだ。
1. カスピコブラ
中央アジア全体に分布する地上最強の猛毒を持つコブラ。カスピコブラに咬まれたほとんどの人は適切な処置を受けている一方、1979~1987年の記録では15人が治療を受けておらず、うち11人が死亡している。イラン北部でもこのヘビによる犠牲者が数多く出ている。
記事・画像 引用・参考元 Excite News <Karapaia>
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