新宿ゴールデン街火災沈火直後に「K社の社員」が200店の飲み屋を近火お見舞いで訪問!

気持ちの伝え方

新宿ゴールデン街火災沈火直後に「K社の社員」が200店の飲み屋を近火お見舞いで訪問!

 

昭和の香りを色濃く残した、新宿ゴールデン街の一角が火事に遭い10数店が焼け落ちた。

午後6時に鎮火した。容疑者が逮捕されたが、実はこの火災の裏で、激烈な戦いが繰り広げられていた。

 

ゴールデン街でバーを営む、あるママが言う。「午後7時過ぎかな? K社の営業の方がやって来て、<この度は・・・>と言って、近火お見舞いと記されたタオルを持ってきてくれたんです」また、別のママも、「店を開けて暫くして、近火お見舞いに・・・」「こちらはご無事でしたか?何よりです」と店に入ってきました」「うちは30年お宅のビールをとってますよ」と言ったら、嬉しそうに笑って、「宜しかったら、ご挨拶差し上げてもよろしいでしょうか?」と言って、名刺をくれました。「何かありましたら、よろしくお願いします」と言って帰っていきました。「まあこんな時、顔を出してくれる、彼等に対して悪い気はしないわね!」とママは言った。

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新宿を営業エリアに持つK社の支店の有志8名が、「盛り場には、自分の会社のビールなどを御贔屓に長年取り扱って戴いているお店がある筈だから、安否確認とお見舞いの気持ちをお伝えしたい」ということから、200店ほどのお店に訪問したそうだ! 多分彼らは、卸店チャネルを担当する営業社員[名刺を差し出したことで解る]で、その店に顔を出して、[注文を取り、商品を届けるのは酒販卸店社員だと思うが]、こうして非常時に、メーカーからも駆け付けてくれるのは、例えタオル一本でも心に届いたのではなかろうか?

 

いまビジネスライクで、取引は取引、商売外の付き合いは不要と言う様な色合いが濃いご時世ではないのか? 他のビール会社も、同じように近火お見舞いで訪問したのだと思うが、迅速さと、挨拶先の数では、K社が圧倒していたそうだ。恐らく営業を終えて帰社していた社員が、他にいろいろやることがあったと思うが、何をさておいてもと思って、鎮火後30分という時間に現地に駆けつけ手分けして訪問したという事だと思う。また支店長や、次長クラスも、1時ころゴールデン街が燃えていることを知り、お見舞い訪問に備えて、タオルの調達等をしたりして体制を整えたのだと思う。

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こういう気持ちが、バーのママは勿論、ママのお客にも伝わり、結局は、商品やブランド、引いては会社のイメージアップにも波及する。会社のイメージも上がるってもんだ。近頃は反対に、データを改竄したとか、偽装したとか、そんなマイナーなことが続発しているが、信頼を築上げるのには、時間も・手間(まごころ)が掛かる。一長一短では出来ぬ。崩れるときは一瞬である。そのせいか、こういうエピソードは少なくなった! 逆に信頼を裏切れば、会社自体の存続すら危うくなるというのにそういう事例が後を絶たない!

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