【神社仏閣めぐり】世尊院 日本唯一銅製等身大釈迦涅槃像を祀る
善光寺仲見世を善光寺本堂へ向かい、ほぼ中間辺り、左手に堂跡地蔵尊があるところを、右折し、地蔵東小路に入り、その突き当たりに世尊院がある。この寺は、善光寺大勧進に属する衆徒20院の1つで、本尊として釈迦涅槃(ねはん)像を安置。別名「釈迦堂」とも呼ばれる。
このご本尊は、体長1.66m、重さ500kgの日本で唯一の銅造等身大釈迦涅槃像である。鎌倉時代の作である。お釈迦様が入減し完全な悟りを開いたお姿を表わしている。鎌倉後期の作で国の重要文化財に指定されている。
☟ 世尊院 日本唯一銅製等身大釈迦涅槃像-02 神社仏閣名所旧跡巡り
嘗て、善光寺本堂は世尊院の西、仲見世に面した堂跡、地蔵尊がある場所に建っていた。世尊院釈迦堂と善光寺は向き合っていたのである。数え7年目毎に執り行われる御開帳の際には、善光寺本堂前と同じように世尊院の前にも回向柱が立つ。善光寺の本尊である阿弥陀如来様は来世の仏様であり、世尊院のお釈迦様は現世の仏様であることから、両方をお参りすることでより多くの御利益が授かると考えられていたからである。
[これと同じような考え方で、別所温泉の北向き観音も、善光寺だけのお参りだと片参りと言って御利益が充分でないと伝わる]
このように世尊院は、善光寺との特別な縁のある寺院である。
☟善光寺御開帳 世尊院も御開帳 ご本尊は全国唯一の銅製釈迦如来涅槃像
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