【神社仏閣巡り】冬の光前寺(駒ケ根市 天台宗別格本山)を参拝する!早太郎伝説で有名なお寺!
長野県下屈指の大寺であり、南信州随一の祈願霊場として広い信仰をあつめています。早太郎伝説と光苔の寺。境内のしだれ桜と庭園が有名。庭園は国の名勝に指定されております。
【光前寺の庭園と延名水】
「光前寺庭園」は国の名勝に指定され、静寂な環境と風致は長野県下随一と称されています。築山泉水庭で、一説には極楽浄土の庭園ともいわれています。5〜10月は光苔が見頃。光前寺本堂の脇に、裏山の清水が引かれ、冷水に命も延びるようだという思いから延名水と呼ばれています。
【光前寺の早太郎伝説】
今より700年程も昔、光前寺に早太郎というたいへん強い山犬が飼われておりました。
その頃、遠州府中(静岡県磐田市)見付天神社では田畑が荒らされないようにと、毎年祭りの日に白羽の矢の立てられた家の娘を、生け贄として神様に捧げる人身御供という悲しい習わしがありました。ある年、村を通りかかった旅の僧である一実坊弁存(いちじつぼうべんぞん)は、神様がそんな悪いことをする筈がないと、その正体を見届けることにしました。祭りの夜に様子を覗っていると、大きな怪物が現れ『今宵、この場に居るまいな。早太郎は居るまいな。信州信濃の早太郎。早太郎には知られるな』等と言いながら、娘を攫っていきました。
弁存はすぐさま信州へ向かい、ようやく光前寺の早太郎を探し当てると、早太郎をかり受けるて急ぎ見付村へと帰りました。次の祭りの日には、早太郎が娘の代わりとなって怪物と戦い、それまで村人を苦しめていた怪物(老ヒヒ)を退治しました。 早太郎は化け物との戦いで傷を負いましたが、光前寺までなんとか帰り着くと、和尚さんに怪物退治を知らせるかのように一声高く吠えて息を息とってしまいました。
現在、光前寺の本堂の横に、早太郎のお墓がまつられています。
また、早太郎をかり受けた弁存は、早太郎の供養にと《大般若経》を写経し光前寺へと奉納いたしました。この経本は現在でも、光前寺の宝として大切に保存されています。
【光前寺の想い出】
以前松本支店に勤務している頃、駒ケ根市にある得意先の「60周年」記念祝賀会が催されました。その祭の出席者への記念品は、光前寺のご住職が、認めた額におさめられた「心」の書でした。社長が光前寺にお伺いし、1枚1枚書いて戴いたそうです。その社長は、ご夫婦揃って、書・美術品に興味を持っておられ、ご自身の会社の記念行事の記念品に、駒ケ根の名刹光前寺のご住職の書を選ばれたのだと思います。もう23年も前の話になりますが、我が家の玄関にその書は飾ってあります。
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