【自分なりの遠野物語】倭文神社の祭りに遭遇!境内で「さんさ輪踊り!」「鹿踊り」などで大盛り上がり!東北の祭りは住民と直結で「やる気の祭り」で気持ちが良い!  

日本の風景

【自分なりの遠野物語】倭文神社の祭りに遭遇!境内で「さんさ輪踊り!」「鹿踊り」などで大盛り上がり!東北の祭りは住民と直結で「やる気の祭り」で気持ちが良い!

 

 

盛岡に転勤になり、早や半年が過ぎた頃、単身赴任だったこともあり、略毎週の土・日を北東北の3県の神社仏閣名所旧跡巡りに充てた。それまでの半年間は、流石に仕事最優先で、統轄支店の市場分析や、実績把握などに当たった。(今では問題になるかも知れないが、土・日も出勤、或いは仕事を持ち帰った)

「神社仏閣名所旧跡巡り」といっても、事前に調べるでもなし、行先を決める訳でもなく、当てもなく車を走らせて、案内板などが見えたら、兎に角寄ってみるといった「風任せ!」な気楽な「ぶらり一人旅」である。

遠野には、2年半の間に、10数回行ったと思う。カーラジオで、「本日遠野でばんえい競馬がある」という情報を知ったので、急遽「そうだ!遠野に行こう!」と決めて、4号線を上ったのが、最初に遠野に行った経緯である。

遠野は「遠野物語」で、名前は、知っていたのであるが、地図を調べたら(カーナビは未だそんなに普及していなかった)、4号線を上り、途中396号線に入れば、後は一直線だと分かった。自分の勝手な想像だったのだが、遠野は何となく、青森県境の北の方にあるかのように思っていたので意外だった。

扨て、何回か行った遠野であるが、その日も行く先も決めた訳でもなく、396号線を走り、お気に入りの「かっぱ淵」にでも行こうかと、途中340号に入り、暫く走っていたら、「狐の関所」という案内板が目に入った。「???!!!」と思い、急遽右折した。(何時もこんな調子である)

 

「 キツネの関所」は、国道340号線沿いの小高い場所にあります。何のことはない、

キツネが彫られた石碑に、「酒を飲んだ帰りに土産を持ってこの辺りを「酔いよい気分」で通り掛ると、綺麗な女が『風呂に入って酒でも飲んで・・・』と誘いを掛けて来て・・・。夜が明けたら我が身は泥田に、土産は見事に消えていた」という意味の事が案内板に記載されていた。遠野の言い伝えです。うーん!綺麗な女に誘いを掛けられちゃ、おいらなら一発「ドツボに嵌っちゃう」な!? 間違いなく。遠野には、ちょっとしたいわれが書かれたこんな石碑(!?)があちこちにあって、一々車を停めて見て回るのも、面倒くさいことも忘れて結構楽しい。

 

車を停めるために、右折した通りであったが、その先には、神社があるようで、しかもお祭りらしく、鎮守の杜の端に大きな幟が2本立っていて、羽織袴姿の人たちが見えた。近寄ってその幟をみたら、「倭文神社例大祭」と大書してあった。はて何と読むのだろう!? 携帯していた昭文社の「上撰の旅」をみたら、(しとり、しずり、しどり)等と読むらしい。

【倭文神社】

倭文神社という名前の神社は日本全国にある。

いずれも機織の神である建葉槌命(タケハツチ。天羽雷命・天羽槌雄・武羽槌雄などとも)を祀る神社で、建葉槌命を祖神とする倭文氏によって祀られたものである。その本源は奈良県葛城市の葛木倭文坐天羽雷命神社とされている。しかし、絹織物の技術は仁徳天皇により導入振興されたとされるも、崇神天皇期(10代)にその創始を唱える倭文神社もあり、日本(倭)においていつ頃どこで絹織物が発達したかを考えるうえで、この神社のある場所や由緒は貴重な 資料といえる。

もうこういうスチエーションは、おいらにとっては、撮影の絶好のチャンス。鳥居を潜り、本殿の方へ行ってみた。それ程広い境内ではないが、近所の人達が大勢出ていて、さんさ踊りの真っ最中だった。さんさ踊りは、盛岡市が中心だと思われるが、流儀(!?)は、若干異なるように思うが、県内各地で踊られている。鹿(しし)おどりも、遠野や、花巻近辺で、盛んにおこなわれているが、左程距離の離れていないが、形態がかなり異なる。

まあここら辺は、信州出身のおいらの見解はかなりいい加減だと思うので、関心のある方は、お調べください。(全く異なるのかも知れない)

 ☝境内は町の人総出で見物です!

 東北に来て思うのだが、東北の祭りは、本当に「やる気でやっている」と思う。見ていて気合が入っていて清々しさを感じる。東北に赴任する前は、京都支店だったが、3大祭りをはじめ、年中祭りをやっているイメージがあるが、「気合」という点では、東北の祭りはダントツだ。「バカも大概にしておくれやす、京の都の祭りは伝統と雅どすえ」と言われそうだが、祭りは「元気さ」だとおいらは思うのです。おいらが一番がっかりしたのは、葵祭で、随分長い間道路端で待っていたのだが、生憎雨がポツリと当たった途端! 広報車が出て「中止でおます!」なんて言い出す始末で、こんなにがっかりすることはない。(天気雨みたいなやつで、暫くしたら鳴り止んだくらいの雨だったのでおじゃりまする<のに>!)

☝ 遠野の鹿(しし)踊り

そこへ行くと東北は違いまっせ! 例えば8月に、盛岡のさんさ踊りが始まるのですが、6月後半辺りから、広場や、体育館、校庭などで、盛んに練習をする。私が赴任したころは、3日の期間を、4日に増やした程、参加「連」が多い。「伝統さんさ」と言われるプロ級のチームは無論、幼稚園・保育園・職場、学校,地域など、参加「連」は多い。さんさに限らず、かなりの雨でも、滅多なことでは中止しない。(花火大会でさえ、中々中止しない)

☝ 因みにこちらは花巻の「ししおどり」です!

倭文神社に話は戻しますが、たかが1社のお祭りであるが、皆が「我が町の祭り」という意識が高く、見ていて気持ちの良い祭りだった。そんな訳で、先を急ぐ旅(!>)でもなし、半日居座ってしまった次第です。こういうところが、「一人ぶらり旅」の良さであり、時間も気にする訳でもなし、自分の行きたいところに行けばよし、盛岡まで帰るのが億劫になれば、泊まるもよしの一人旅である。「連れ」があれば、相手は詰まらなそうにしているとか、付き合わせているから、自分が行きたくないと思っても付き合わなならん時もあろうし・・・

故に「ぶらり一人旅」なのでありまする。

そんな訳で、遠野は凄く気に入って、十数回行く羽目(!?)になったのでありまする!

 

画像元 オリジナル

画像元(一部) yjimage

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