「ひとり財務省が悪いというんじゃ正義はない」問題の矮小化だ!自民議員が佐川喚問後、激白!党の行方懸念!
森友学園の国有地売却をめぐり公文書が改ざんされた問題で、佐川宣寿・前財務省理財局長(前国税庁長官)は27日、衆参の予算委員会の証人喚問で証言した。
ほとんど何も語らないに等しい証人喚問後、取材に応じた自民党の村上誠一郎衆院議員は、安倍政権について「大所高所の判断をする時期にきた」と、予算成立後の内閣総辞職を求めた。
また、森友学園問題に限らず、加計学園問題や南スーダンの日報隠し問題についても言及し「安倍さんの“心の友”や後継者にしようとした人達を仕事で優遇して、問題が起こった」と批判。その結果、財務省や防衛省、文科省など役所に責任が押しつけられているとの認識を示した。
今年秋には自民党の総裁選が予定されているが「安倍3選はない」と断言。「政治や行政にはジャスティス(正義)がなければならない。正義がなければ世の中が闇になる」と語った。
村上議員の語ったおもな内容は、以下の通り。
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安倍首相も麻生財務相も、竹下(登・元首相)さんが予算通過と引き換えに退陣をしたように、大所高所の判断する時期に来た。
これ以上長引けば、政治や行政に対する国民の不振が更に募る。そして、官僚たちに物理的な皺寄せがいく。これ以上、あらゆる意味で犠牲者を出してはいけない。
みんな原点に帰ってほしい。森友学園問題、加計学園問題、南スーダンの国連平和維持活動(PKO)の日報問題にしても、すべて安倍首相の友や親族を人事や仕事で優遇したことで、問題が起きた。ところが、問題が起きると「財務省が悪い」「防衛省が悪い」「文科省が悪い」となる。そもそも、身から出たサビの問題に対して、最高責任者が責任を取らないのが最大の問題だ。
今まで築き上げられてきた大蔵省や財務省の権威が失墜して、もはや取り返しがつかない事態だ。
今回の公文書改ざんでは、財務省が1年間平気でウソをついていたということ。国会の軽視だ。国会の軽視とは、国民を軽視しているということだ。政治家や公務員が国民を軽視して、公僕といえるのか。国の根幹が揺らいでいる。
佐川氏だって、優秀なんだからわかっているはずだ。その佐川氏がなぜ、背任罪や公文書偽造などの犯罪者になりかねない危険な事をやらざるをえなかったのか。そのことを明らかにしなければならない。
佐川氏は、福島から刻苦勉励して財務省の役人になった。なのに、彼だけがすべてを抱え込んで「自分がすべてをやりました」と。これでいいのか。佐川氏だけを悪者にして、他は頬被りしていいのか。
政治や行政はジャスティス(正義)が必要。正義がなかったら、世の中が闇になる。このままでは財務省を筆頭に、日本の霞が関は解体する。自民党の支持率も下がる一方だ。(今年秋の自民党総裁選で)安倍3選はない。
内閣支持率が、30%ギリギリになり、流石の自民党でも、内閣どころか、此の儘行くと党そのものにも影響するとの懸念が出ていた。27日の喚問は、佐川前理財局長が、一身に罪をかぶり、内閣や首相夫人の指示は一切なかったとの証言を繰り返した。その他については、徹底的に、「刑事訴追の虞があるので・・・・」という理由で証言を拒否した。真相は明らかにならなかった訳だが、内閣の関与がないというところだけ、やけに明確に「ない」との証言をし、その根拠は、自分および部員に対して、直接接触がなかったという極めて主観的な理由であった。
国の政治の根幹を揺るがす大問題であるが、内閣は「これで関与のなかったことが明確になった」とし、国民の不信や、批判の荒波を「中央突破」する方針を打ち出した。党を預かる幹事長も、その方針に同調している。
暴走内閣と軌を同じくし、党も中突破をする気らしいが、心ある極一部の党員は、党や日本の行方を心配している。
記事・画像 引用・参考元 Yahoo News <AERA dot. (西岡千史)>
画像元 yjimage
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