日中首脳会談3原則を巡って、トランプと習近平の狭間で悶絶する安倍首相!「世界の安倍!外交の安倍」は何処に行った!?
米中間選挙は最終盤でトランプ大統領の共和党が追い上げを見せた。下院こそ民主党に多数派を奪還されたが、上院は共和党が多数派を維持した。貿易問題での中国への強硬姿勢などが支持拡大の一因だ。米議会は4年振りに捩じれ状態となるものの、トランプは「今夜はとてつもない成功を収めた」と強気の姿勢を崩していない。
トランプの次の“照準”は2年後の大統領選。支持の源泉とも言える強硬な対中姿勢はその儘に、日本にも同調を求めてくるに違いない。日中融和に踏み出した安倍首相はどうするのか。米中の板挟みで悶絶するんじゃないか。(やることなすことチグハグだ)
■10月26日の日中首脳会談後、「3原則」を巡ってスッタモンダ■
安倍首相は「競争から協調へ」「互いに脅威とならない」「自由で公正な貿易体制を発展」という「3つの原則を確認した」とテレビ出演で明言、首相官邸のフェイスブックにも書き込んだ。
ところが、習近平国家主席との会談に同席した西村官房副長官が、「3つの原則という言い方はしていない」と断言し、外務省も否定する文書を発表。しかし、安倍首相は国会答弁で「3つの原則を確認した」と強調して譲らない。
「どうやら、米国サイドから文句を言われたようです。それで西村副長官と外務省が『3原則は確認していない』と否定し、日本は中国に接近している訳ではない、という姿勢を示した。しかしメンツがあるから、既に発言してしまった安倍首相は撤回しないということでしょう」(自民党関係者)
トランプにすれば、日本が中国と仲良くするなんて、けしからん。特に「3原則」の3番目にある自由な貿易体制を共に発展なんて許せない、というところだろう。
米国がカナダやメキシコと結んでいるNAFTAの新協定であるUSMCAには、「非市場国との貿易協定に動けば、枠組みを解消する」という事実上の「中国排除条項」があるが、日米FTAにもこれが盛り込まれる恐れがあるという。そうなれば、中国との貿易は制限される。
だが、中国は自由貿易に旺盛だ。習近平は5日、中国で開催された輸入博覧会で、今後15年で物品とサービスを合計4500兆円超輸入する見通しだと表明したのだ。日本企業にとって大いにビジネスチャンスになるのに、安倍首相がトランプに気を遣っていたら、指を咥えている丈になりかねない。
■国際ジャーナリストの堀田佳男氏の見解■
「トランプ大統領は再選を見据え、中国を“仮想敵国”にして、増々過激に増長していくでしょう。先日、トランプ大統領は米中の貿易摩擦緩和に前向きと取れる発言をしましたが、習主席と直接話せば、きれい事は言うが、国内政治向けには中国をガンガン攻める。トランプ大統領は、安倍首相丈は自分の味方であり、着いて来てくれると思っています」
☝トランプは安倍首相の「定まらぬ対応」に怒り心頭!
安倍首相は今ごろ、頭を抱えていることだろう。
(私見)
「(自称)世界の安倍、外交の安倍」がうまく機能せず、朝鮮半島問題などで、「蚊帳の外」に置かれるのを、極度に恐れた安倍首相が、後出しジャンケン的に、中国との協調性を、日本国民にアピールしたかったが為の、日中首脳会談後の「3原則」だったのだ。折角のつじつま合わせだが、中国には、不信感を与え、トランプは再選を果たす為に、日本と中国との「接近」を快く思われない結果となった。両国間の狭間に陥り、「あちらを立てれば、こちららが立たない」状態になっている。要するに、明確な日本の独自性、外交方針がなく、両国の間に浮遊し、場当たりで「(得意の)外交」とやらをやっている結果である。3原則が本当に、中国との間に存在したか迄疑われている。これが「外交の安倍」の実態である。
記事・画像 引用・参考元 Yahoo News
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