末期がん患者の少女が自身の遺体を冷凍保存する権利を主張し、裁判所が容認

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【ロンドン時事】末期がんを患っていた14歳の英国人少女が、死後に自身の遺体を冷凍保存する権利を求めて提訴し、裁判所が10月6日にこれを認める判決を下した。担当裁判官によれば、同種の訴訟はおそらく世界で初めてという。11月18日付の英各紙が報じた。少女は判決から11日後に死亡し、遺体は米国の保存施設へ運ばれた。保存費用は推定3万7000ポンド(約500万円)という。

ロンドンに住んでいた少女は、昨年がんと診断された後、インターネットで人体冷凍保存について調べ、将来治癒が可能になった段階で「生き返る」ため、遺体の保存を希望。母親は同意したが、父親が反対したため訴訟に持ち込まれ、「遺体の処置は母親が決めるべきだ」との判決が下された。両親は離婚し、父親は過去8年間娘と会っていなかった。

少女は裁判官に宛てた手紙で「私はたった14歳です。死にたくないですが、そうなることは分かっています。冷凍保存すれば、たとえ数百年後でも、回復して目覚める機会が得られます」と訴えていた。

人体冷凍保存は、難病や加齢で死亡した人の体を、医療が進んだ将来、解凍・蘇生させることを目的に、超低温で冷却し保存する技術。報道によれば、米国とロシアに施設がある。米国ではこれまで300人以上が凍結保存されたが、蘇生の成功例はない。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161118-00000189-jij-eurp 

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