大切な衣類を長く美しく愛用するために、洗濯前に真っ先にチェックしたいのが洗濯絵表示。洗濯の基礎知識として、しっかり覚えておきましょう!
洗濯絵表示のマークにはどんなものがあるの?
洗濯絵表示はJIS規格(日本工業規格)において、JIS 0217(繊維製品の取扱いに関する表示記号及びその表示方法)として定義された統一規格です。繊維製品を扱うアパレルメーカーなどが、JISで決められたテストを行い、その衣類に適切な洗濯方法や干し方、アイロンのかけ方などを表示しています。
洗濯絵表示には、「洗い方」「塩素漂白の可否」「アイロンの掛け方」「ドライクリーニング」「絞り方」「干し方」の6種類の形状があり、全部で31種類ものマークが存在します。
最近は水洗い禁止のマークが付いていても、洗濯機の機能の進化や、効果の高い洗濯洗剤、おしゃれ着用洗剤(中性洗剤)を使うことで、家庭でケアできる場合もあります。ただ、全てのマークに×印が付いているものは、クリーニング屋さんに相談する方が無難。シミ抜きも避けた方がいいでしょう。
要注意!な洗濯絵表示をチェック
「ドライクリーニングマーク」があっても家庭洗いOKの場合も!
「ドライクリーニングマーク」が付いていると、“ドライクリーニングに出さなければならない”と思いがちですが、本来は“ドライクリーニングをしてもOK”という意味。洗濯機のマークや洗面器での水洗いOKのマークと併記されていれば、家庭で洗濯することも可能です。
塩素系漂白剤禁止でも漂白剤が使えることも!
「エンソサラシ不可」のマークが入っているものは、塩素系漂白剤が使用不可ということ。漂白剤には、塩素系の他に酸素系、還元型(主に白物用)に分類されるものがあるので、そちらを利用して漂白すればOK。
手洗いマークがあっても洗濯機で洗濯できることも!
「手洗い」マークが付いているものは、洗濯機の水流では強過ぎて繊維を傷めてしまう恐れがあるもの。洗濯機に「ドライコース」や「おうちクリーニングコース」「手洗いコース」「おしゃれ着洗いコース」などの機能がある場合は、これらのコースで洗濯機を使って洗うことも可能です。その際には必ず中性洗剤を使用しましょう。
洗濯表示一覧
洗い方を表示するマーク
左は洗濯機を、右は洗面器や手桶などで手洗いをイメージしたマーク。 | |
(a)液温は、60℃を限度とし、洗濯機による洗濯ができる。(水温表示のマーク入れば。以下同) | |
(b)液温は、40℃を限度とし、洗濯機による洗濯ができる。 | |
(c)液温は、40℃を限度とし、洗濯機の弱水流又は弱い手洗いがよい。 | |
(d)液温は、30℃を限度とし、洗濯機の弱水流又は弱い手洗いがよい。 | |
(e)液温は、30℃を限度とし、弱い手洗いがよい(洗濯機は、使用できない)。 | |
(f)水洗いはできない。 |
塩素漂白の可否を指示するマーク
(a)塩素系漂白剤による漂白ができる。 | |
(b)塩素系漂白剤による漂白はできない。 |
アイロンの掛け方を指示するマーク
(a)アイロンは210℃を限度とし、高い温度(180~210℃まで)で掛けるのがよい。 | |
(b)アイロンは160℃を限度とし、中程度の温度(140~160℃まで)で掛けるのがよい。 | |
(c)アイロンは120℃を限度とし、低い温度(80~120℃まで)で掛けるのがよい。 | |
(d)アイロン掛けはできない。 |
ドライクリーニングを指示するマーク
(a)ドライクリーニングができる。 溶剤は、パークロロエチレン又は石油系のものを使用する。 | |
(b)ドライクリーニングができる。溶剤は、石油系のものを使用する。 | |
(c)ドライクリーニングはできない。 |
絞り方を指示するマーク
(a)手絞りの場合は弱く、遠心脱水の場合は、短時間で絞るのがよい。 | |
(b)絞ってはいけない。 |
干し方を指示するマーク
(a)つり干しがよい。 | |
(b)平干しがよい。 | |
(c)日陰の平干しがよい。 | |
(d)日陰のつり干しがよい。 |
引用・参考元 myrepi (画像とも)
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