これから乾燥の季節 オフィス・室内での乾燥対策をどうしたらよいか?
気温の低下とともに肌や喉の乾燥が気になるこの季節、ひどい乾燥を感じていないだろうか? 今回はオフィスでの乾燥対策や注意点について、女性医療クリニックLUNA・ANNEXの小林愛医師に話を聞いた。
■基本は保温と保湿■
まず、空調が効いたオフィスで喉や肌の乾燥を防ぐための基本的な対策について。
「とにかくしっかりと保温、保湿することが大切です。喉に対しては「うがい」、マスクの使用、こまめな水分摂取を心がけましょう。水分摂取が難しい場合は飴やガムなどで唾液の分泌を促すとよいでしょう。また、喫煙者は禁煙によって乾燥の改善が望めます。肌に対しては化粧水をスプレーする、リップクリームやハンドクリームを塗布する、加湿器を使用する等の対策が効果的です。最近の加湿器はモバイル式等の様々なタイプがあるので、オフィス環境に合わせて選ぶことができます」
水分と潤いの補給は乾燥対策の基本中の基本だ。このような対策なら周囲に気兼ねなくできるので、まずは実践したいところである。
■意外なものが加湿器の代わりに■
小林医師がすすめる加湿器についても、職場の状況によっては使えない場合もあるだろう。そんな時には、別の方法があるという。
「オフィスで加湿器が使用できない場合、『天然の加湿器』である観葉植物を置くとよいでしょう」オフィスのインテリアというイメージが強い観葉植物だが、実は保湿でも活躍してくれるのだ。加湿器によるオフィスのOA機器への影響が心配な人は、観葉植物の導入を提案してみてもよいだろう。
■加湿の際はカビに注意■
最後に、医師の立場から冬の乾燥対策についての注意点を教えていただいた。
「乾燥するとウイルスや細菌に感染しやすくなります。そのためには、加湿器等で部屋の湿度を50%~60%程度に保つとよいでしょう。ただし、加湿しすぎるとカビの発生を招くため、時折換気することも忘れずに。また、加湿器の水にカビが発生することもあるので、水はこまめに入れ替えて清潔さを保ちましょう。そして乾燥は部屋の中だけではありません。冷えることでも身体の乾燥はひどくなります。外出時にはマスクや手袋、マフラー等で防寒対策をしっかり行いましょう」 防寒対策がすなわち乾燥対策につながっていたとは! 皆さんもぜひ部屋の中はもちろん、外出時も乾燥対策を忘れずに行って欲しい。
今回はオフィスにフォーカスを当て、乾燥対策をご紹介したが、小林医師が指南してくれた方法は自宅でも実践できるものばかり。オフィスだけではなく自宅での乾燥も気になる方はぜひ参考にしてみよう。
- 専門家プロフィール:小林 愛
2005年高知大学医学部卒業。初期研修後、麻酔科標榜医資格を取得。健診・人間ドック、訪問診療、認知症専門病院を経て、2015年4月より 女性医療クリニックLUNA・ANNEX 院長として勤務。女性内科、漢方内科。日本医師会認定産業医。
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