【業界情報】NECとの経営統合説も急浮上!東芝「上場廃止」に現実味!
東芝の上場廃止はあるか――。新年早々から、兜町は不穏なムードに包まれている。
昨年暮れ、東芝は原発事業に関し、数千億円規模の減損損失が出る可能性があると発表した。東芝は、一昨年も約2500億円の減損処理をしている。2年連続の巨額損失に市場は危険なにおいを感じ取った。
「一部では3000億円を超える損失になるのではないかと囁かれています。そうなると債務超過がチラつきます」(市場関係者)
東芝の直近決算(17年3月期中間期)の株主資本は3632億円。この金額以上の損失を出すと、債務超過に陥る。
巨額損失の可能性を公表した先月27日、株価は前日比11・6%安の391円60銭(終値)まで下落。29日には公表前に比べ50%近い値下がりとなる232円まで急落した。時価総額(終値ベース)は、わずか3日間で約8000億円を失った。
「債務超過になると、東証のルールでは2部に転落します。機関投資家の多くは1部銘柄を投資対象にしているため、2部に変更されたら、東芝株の買い手は極端に少なくなります。個人投資家は手を出さないほうが無難でしょう」(株式評論家の倉多慎之助氏)
東証は昨年12月、今年3月にも東芝株を「上場継続か、廃止か」を判断する「監理銘柄」に指定するとしている。2部降格→上場廃止が現実味を増しつつあるのだ。
しかも、ここへきて14年3月期までの3年間に約400億円に上る粉飾決算をしていた疑いが浮上してきた。歴代3社長らの責任を問う声があらためて高まっている。
■水面下で囁かれていたNECとの合併■
「債務超過となれば最悪、倒産という事態も想定できますが、東芝は原子力や防衛関連のビジネスを手掛けています。政府としても簡単には見放せないでしょう」(証券アナリスト)
そこで急浮上しているのが経営統合説だ。
「トランプ氏が大統領に就任する時代です。何が起きても不思議はありません。日立製作所と東芝が一緒になる可能性だってあるでしょう。日立は原子力分野で米GEと組み、東芝はグループ会社に米ウェスチングハウスを抱えています。この辺りをスッキリさせることができれば、統合話が浮上するかもしれません」(倉多慎之助氏)
■“最有力”といわれるのがNECとの合併だ■
「東芝の不正会計が表面化した直後から、水面下で囁かれていました。事業分野の重複が少ないだけに、強力連合になる可能性を秘めています」(経済ジャーナリストの真保紀一郎氏)
防衛省の調達先リスト(15年度)にはNEC(5位)と東芝(6位)が上位にランクインしている。防衛産業が絡むだけに、海外勢との経営統合は考えにくい。
東芝を巡る動きが活発化しそうだ。
■資本のルールに従うべき■
他でもない「資本のルール」によって、経営が悪化し、その上「不正事件まで起こした」のだから、当然上場廃止して然るべきである。幾ら「国策原発事業」を展開しているとは言え、資本のルールを覆してまで、手心を加えては、資本主義が資本主義を否定することになる。同字様な企業に、フクイチの事故を起こした東電がある。東電で賄い切れない事態(即ち破綻ではないか!)に陥るも、インフラを担う企業たる名目で、税金投入や、その上電気料転嫁で、2重・3重に国民に負担を掛けようとしている。東電は基本「私企業」である。先ず不始末を起こし、東北地方のみならず、関東一円まで、放射能をまき散らし、故郷を奪いながら、謝罪もせず、誰一人責任を取っていない東電は、資本主義的責任を取るべきである。その上で原発事故の始末をすべき。債務超過すれば、経済的責任を取って倒産するのが資本主義のルールではないか。東芝・東電に過重な保護を与えれば、何より資本主義がおかしくなり、モラルも低下する。そうでなければ信奉する資本主義は、既に「歴史的正当性」を脱ぎ捨てたという事になるのではないか!?
記事・画像 引用・参考元 nikkan-gendai <articles/view/news >
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