遂に共謀罪法案を閣議決定! 77年前「神戸詩人事件」の悪夢再び?の懸念!
政府は21日、組織犯罪処罰法改正案を閣議決定した。犯罪を計画段階で処罰する「共謀罪」の新設を目指すが、戦前・戦中の治安維持法による監視社会を招きかねないとして、表現活動に携わる人たちが反対の声を上げている。兵庫県内では77年前、同法違反容疑で文学青年らが逮捕された「神戸詩人事件」が発生。事件に詳しい詩人季村(きむら)敏夫さん(68)=神戸市垂水区=は「権力による表現の自由への介入を許す危険性がある」と警鐘を鳴らす。
◇■註 神戸詩人事件とは!?■◇
1937(昭和12)年に小林武雄氏らが結成した「神戸詩人クラブ」のモダニズム詩人ら7人が、40年3月、兵庫県警特高課に検挙された事件。各地の左翼文化団体を指導、支援したなどとされ、小林氏は懲役3年の実刑判決を受けた。
■季村敏夫さんの警鐘■
季村さんは「さほど影響力を持たない、文学好きの貧しい青年たちだった」と指摘する。その彼らが、国家にとって危険な集団と一括りにされ、ある日突然逮捕された。
「ほとんどの逮捕者にとっては、冤罪と言える事件。二度とあってはならない」
■日本ペンクラブも批判■
改正案を巡っては、作家らでつくる「日本ペンクラブ」(浅田次郎会長)などの団体、戦前の言論弾圧事件の関係者からも反対の声が相次いでいる。
◇政府の見解◇
菅義偉官房長官は閣議後の会見で、一般の会社や市民団体、労働組合など正当な活動をしている団体には適用されないと説明。「(改正案では)内心を処罰するものではないことを明らかにした」と理解を求めた。
政府は今国会での成立を目指すが、季村さんは「治安維持法を想起して不安を駆り立てられる」と訴える。
記事・画像 引用・参考元 Yahoo News <神戸新聞NEXT>(段 貴則)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170321-00000010-kobenext-l28
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