中国敵視政策益々孤立化を呼ぶか!? 習近平「アジア皇帝」への野望!=AIIBもはや日本は用無し… 中国「米国に参加を直談判する!」動き!
まるで不参加を決め込んでいる日本に見せつけるかのように、日本と目と鼻の先の韓国・済州島で16日から18日まで、AIIB(アジアインフラ投資銀行)の第2回年次総会と理事会が開かれた。約2000人の参加者を前に、金立群総裁(元中国財政副大臣)は胸を張った。
「今回、アルゼンチン、トンガ、マダガスカルを仲間に加え、AIIBの参加国・地域は80となった。これは世界銀行に次ぐ数だ。われわれは新たにインドのインフラ基金に1億5000万ドル、ジョージアの環状道路整備に1億1400万ドル、タジキスタンの水力発電所改修に6000万ドルの融資を決めた。これで昨年来の融資案件は16件となった……」
AIIBは昨年1月、「一帯一路」の外交スローガンを掲げる習近平政権がイニシアチブを取って発足した。アジアには1966年に発足し、日本が主導してきたADB(アジア開発銀行)が存在するが、「20世紀はオマエ(日本)のものだったが、21世紀はオレ(中国)のもの」という意識が強い習近平政権が、新たな国際開発銀行を発足させたのだ。
実際、AIIBは中国のみが拒否権を持ち、本部も北京の金融街にある。その本部のすぐ目の前にAIIB融資専用の中国銀行北京式定侯街支店がオープンしていて、英語がペラペラという9人の若いエリート行員が働いていた。
いまやアジアでAIIBに不参加なのは、日本、北朝鮮、ブータンの3カ国だけ。北朝鮮はデフォルト国家、ブータンはインフラを必要としない山岳国家であることを思えば、アジアで日本だけが孤立している格好だ。中国財政部関係者が語る。
「これまでは米国を引き入れたくて日本の参加を要請してきたが、融通の利くトランプ政権になったので、米国と直接交渉を行っている。21日に行われる第1回中米外交安全対話、7月初旬に行われる2回目の中米首脳会議など、あらゆる機会を通じて米国を説得していく。6月6日に習近平主席が会見したカリフォルニア州のブラウン州知事は、『米国に先んじて、わが州が加盟してもよい』と言っていたほどだ。今秋トランプ大統領が訪中する際には、AIIB加盟が手土産の一つとなるだろう」
■米国が加盟しても、安倍政権は“アジアの孤児”で居続けるつもりなのか?■
中国敵視政策クリアの必要があるが、果たして転換できるか!? それとも孤立化の道を貫徹するのか!? 頭の痛い問題だ!
記事・画像 引用・参考元 日刊ゲンダイ
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