【老後の生活設計】人生100年時代!折り返し50代! 「ねんきん定期便」確認し住宅ローンと保険を見直す!
人生100年時代なら50代は折り返したばかり。残された時間は、たっぷりある。老け込むにはまだ早いだろう。 ただし、停年はすぐそこだ。厚労省の就労条件総合調査(2017年)によると、一律停年制を定めている企業のうち、79.3%が60歳を停年年齢としている。65歳以上を停年としている企業は17.8%と、2割にも満たないのだ。
■50代にすべきこと!定年後の生活設計=計画を立てるべき!■
人生はこれからでも、本格的に老後の準備を始めなければならない。それが50代なのである。「50代のサラリーマンに必要なのは、定年の直前になって慌てないように、定年後の計画を立てることです。そのために、まずは老後の収入を確認すべき」と言うのは、「金持ち定年、貧乏定年」(実務教育出版)の著者でファイナンシャルプランナーの長尾義弘氏だ。
老後の収入の柱は年金である。これは、毎年誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」でチェック可能だ。50歳を過ぎると、もらえる年金の見込み額が記載されている。それが、ほぼ実際に受け取る年金額となるので、イメージがしやすい。
住宅ローンが残っている人は、定年時の残高を把握し、退職金で完済できるか確認することも必要だ。
「定年前にローンの支払いが終わっている人は問題ありませんが、定年後も続くようだと厳しい。ローンが年金を食う形になると、老後破産のリスクは一気に高まります。それを防ぐには、繰り上げ返済しかありません。特に変動金利でローンを組んでいる人は、急いだ方がいいかもしれません。米国や欧州では金融引き締めの動きが出ていますし、日本でも物価が上昇し始めています。低金利時代が終わる兆候と捉えれば、これから金利は上昇局面を迎え、毎月の支払額が増えることになるので、借り換えを含めて返済計画の見直しを検討しましょう」(長尾義弘氏)
日本経団連の調査によると、標準的な大卒サラリーマンの退職金額は2591万円(2016年9月末現在)だ。これだけあれば、残りの住宅ローンの完済も可能かもしれないが、会社の経営状況によっては、早期退職を促されたり、退職金が減額されたりすることもある。いまのうちに身軽になっておいた方が賢明だろう。
■定期保険は解約も検討■
生命保険も見直す時期に差し掛かっている。すでに子供が大学を卒業して独立しているのなら、何千万円もの死亡保障は必要ない。定期保険は解約してもいいだろう。 子供がまだ大学生だとしても、残りは数年。ゼロになるのは不安というのなら、死亡保障を500万円ぐらいに減額するのも手だ。
「医療保険や3大疾病などの特約を外すことで、保険料を減額するのも有効です。高額な保障を見直し、いらない特約を削れば、保険料を半分ぐらいに圧縮することも可能です。その分をローンの返済に回す必要がなければ、オススメはiDeCoの活用です。加入・運用は60歳までなので、50代からだと期間は残りわずかですが、所得控除があり運用益は非課税で、受け取る時も控除を使えるメリットは大きいです」(長尾義弘氏)
60歳で定年を迎え、65歳まで嘱託で働いても、残りは35年もある。その期間を平穏に暮らすには、50代での準備が欠かせないのだ。
記事・画像 引用・参考元 日刊ゲンダイ
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