医者が患者には奨めるが、自分自身では絶対「飲まないクスリ」とは!薬剤とその副作用を列挙してみました!
病気になれば、真っ先に頼るのが医薬品。しかし、体を思ったその行動が、実は、さらなる不調を招いているとしたら……。年齢とともに増える体の不調は、日常生活で感じる小さなものから、命を奪うものまで様々ある。そのために欠かせない医薬品だが、実は、その薬自体が、さらなる危険をもたらしていることは充分あり得る――。
現在、全国の書店で発売中の『薬に殺されないための必須知識』(双葉社)では、医薬品のリスクについて丁寧に解説している。さらに、江戸川病院(東京都江戸川区)の加藤正二郎院長が監修とあって、いわば“医師が警鐘を鳴らす薬”を知ることができるのだ。 加藤院長は同書の巻頭で、薬を“何も考えずに使い続ける弊害”について話している。その例として挙げている一つが、骨粗しょう症の治療のために、長らく処方されてきた「ビスフォスフォネート」。実はこれ、最近になって大きな“問題”が発見されたのだ。
本来、この薬は骨密度を上げるための薬で、骨に硬い層を形成するものなのだが、一方で、その骨が非常に折れやすいことが分かった。しかも、歯や顎への影響が大きく、使用に慎重になっている病院や歯科医院が増えている。
似た例は、インシュリンでも当てはまる。糖尿病の罹患者は、血糖値を下げるために外からインシュリンを投与するが、そのせいで視力が衰えることがある。<かつては“血糖値を急激に下げると目の症状が悪化する”といわれていた。しかし私は、これは血糖値が高いせいでなく、高インシュリン血症のせいだと考えている>(前掲書) つまり、良かれと思って服用していた医薬品が、思わぬ形で新たな症状や悩みを招きかねないというのだ。
また、「抗生物質」も同様だ。不調へ導く病原菌を殺すために投与するのはいいが、それは同時に、体内にある他の健全な腸内細菌をも殺すことになるので、体調が突然、変調をきたす可能性を持つという。
睡眠薬も同様で、不眠症の人が眠れないからといって服用し続けると、睡眠薬を使用しなければ余計に眠れなくなる体に変化(依存症)してしまうという。これらは、薬が持つリスクを示しており、まさしく副作用そのものと言える。
普段、自分が飲んでいる薬を思い浮かべていただきたい。その薬が、どのような副作用を持ち、自分の体にどんな影響を与えているか、それを知らないことで、生命を危険にさらしているかも知れないのだ。特に中高年層は、体調不安が多い故に医薬品に頼る部分が大きい。さらに、加齢による体の変化ゆえの服用時の注意点もある。
高齢者は、若年層に比べて体内水分量が少なくなり、さらに、体脂肪の量が増える傾向があるという。また、薬を体内に取り入れる際に重要な働きをする肝臓や腎臓の機能も低下している。これらの影響で、薬が強く作用したり、あるいは、体内に想定よりも長い時間蓄積することで、副作用が発生しやすくなるというのだ。
そのため、高齢者への処方時には年齢を目安にして、通常の成人の3分の1から3分の2ほどに量を減らすことが一般的だというのである。逆に言えば、ずっと飲み続けている薬だからといって、用量が長年、そのままでいいということにはならないということだ。
では、そんな中高年層にとって身近な医薬品の危険性について、同書に紹介されている中から、ごく一部ではあるが紹介してみる。高血圧の薬として、よく用いられる医薬品の一つ、「アムロジピン」。これは、血管を広げる効果を1日1回の投与で持続できるため、さらに、ジェネリック医薬品ゆえに安価ということで、世界中で使用されている。因みに、これは高血圧以外にも、狭心症の治療薬としても処方されている。
多くの人にとって身近な医薬品なのだが、実は“劇症肝炎”という危険な副作用を抱えているのだ。実際、今年1月にはアムロジピンの投与を受けていた2人が死亡し、そのうち1人が、その副作用で死亡した可能性が否定できないと、厚労省が発表している。
「この事例の発覚後、厚労省はアムロジピンの『重大な副作用』の項目に、劇症肝炎を追加するよう求めました。適切な治療をしなければ、すでに起きた事例同様に死に至る確率が高いので、服用時には変調を感じたら、すぐに医師に相談すべきです」(医療記者)
副作用の初期症状としては、発熱や食欲不振といった風邪と間違いやすいものが多く、気づきにくいのがネックと言えるが、副作用がさらに進行すると尿の色が濃くなったり、あるいは白目部分の色が黄色になるという。服用する際は注意しておきたい。
同じく高血圧・狭心症の薬に「ニフェジピン」があるが、この副作用には、血圧低下や呼吸困難、貧血のほか、意識の薄れや判断力の低下もある。従って車の運転をする際などには特に注意する必要がある。
また、不整脈でよく用いられる「アテロノール」や「プロプラノロール」(狭心症にも)には、高齢者の場合、心不全という副作用が現れやすく、糖尿病薬の副作用を強める恐れもあるので、少量から開始する必要があるだろう。
血栓や塞栓の治療薬「アスピリン」も、シニア層が注意すべきもの。少量の服用で血液の凝固を防ぎ、炎症を鎮める効果が期待できるが、胃潰瘍を引き起こしかねないそうだ。
血栓や塞栓の別な治療薬「酢酸チクロピジン」も血液を固まりにくくするものなのだが、その影響で、脳出血や消化管出血など重い症状を起こす危険性を持っている。特に、服用始めの2か月間は警戒を強めたい。
さらに、前立腺肥大で標準的な薬だという「塩酸プラゾシン」は、前立腺や尿道の筋肉を緩めて尿を出しやすくする。一方で、尿失禁を起こしてしまったり、過度の血圧低下が発生する可能性が否めないのだ。
頻尿や尿失禁の治療に使われる「塩酸プロピベリン」はいくつか副作用があるが、特にシニア層が服用すると、一時的に認知症のような症状を発する事があるという。初めて服用する際は、家族に見守って貰った方がいいかも知れない。
尿崩症や夜尿症の薬「酢酸デスモプレシン」は、効きすぎる場合に副作用が発生し、脳浮腫やけいれん、意識障害の恐れがある。
咳が酷かったり、気管支炎になった際に出される薬に「コデイン」があるが、実は構造がモルヒネに類似した医薬品で、国際条約で規制されている。服用時に、その10%が体内でモルヒネに変化する恐れがある一方で、比較的、処方されやすい薬でもある。
糖尿病薬の「ピオグリタゾン塩酸塩」は、インシュリンを細胞に取り込ませやすくし、血糖値を減らす効果があるのだが、服用期間が2年間以上になると、膀胱がんの発症リスクを高めるとの報告がある。持病薬が、飲み続けることで毒に変化してしまう一例だろう。そのため、この薬の服用経験のある人が病院や薬局を変える際は絶対に、その服用歴を申告することが必要だ。
「薬の服用をすぐにやめなさい、というのではなく、本当にそれが健康に繋がっているのか、いったい何のために飲んでいるのかという目線が大切なんです。大量に流れている医薬品のコマーシャルの裏にあるのは、痛みや不調を早く取り去ってあげたいという優しい思いだけでしょうか? ひょっとしたら、そうなのかも知れませんが、一方で、製薬メーカーが単に少しでも多く薬を売りたいだけかもしれません」(加藤院長)
今回、紹介した書籍『薬に殺されないための必須知識』には、通常の医薬品だけでなく、漢方薬の危険性や、薬の飲み合わせ、更に、適切な飲み方についても解説している。薬と上手につきあうためにも、是非お目通し願いたい。
薬剤は生体にとって、元々良いことばかりのものではない。むしろ生体には「毒」であると認識しておいた方がいい。生体のメカニズムにとっては却って悪い結果を出すものだというくらいの認識で丁度いいのだ。西洋医学は、当座の痛み、痒みを、血流を細くすることにより、麻痺させて、痛み・痒みを感じさせなくしている。そういう種のものです。ですからあまり期待せずに、出来るだけ副作用を出さない為にも、服用しないか、量を少なくすべきだと思います。「く」「す」「り」は、「苦」を「すり」変えるもの。且つ逆から読むと「りすく」即ち「リスク」=「危険」です。
病気発症のきっかけは、「ストレス」と言われています。ストレスとは、精神的・肉体的な苦痛だけではありません。間を省略して、いうと、「薬剤の長期服用」もストレスで、病気発症の引き金になります。高齢者が薬剤を何種類も服用している場合、そのうちの何種かの薬を止めると不調の何種かが治まる場合がある程です。
一般に言って、日本人は、医者や、薬剤に期待し過ぎです。ヒトには本来自己【=自然】治癒力、生体恒常性=homeostasisという機能が備わっています。生体にとって、一部機能を阻害する薬剤よりも、このhomeostasisの機能を生かした方が生体にとって遙かによいことが多いということを知り、過剰に医師や薬剤に頼るのを改めると新しい地平が開けるかも知れません。
引用・参考元Excite News <週刊 大衆>
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