安倍首相大誤算 どうしてそうなるか!自分の立場を起こす目的先行で、慰霊の心ここにあらず! 訪問初とか、「盛り過ぎ!」 マスコミも検証せず其の儘掲載(放送)
ビックリした国民も多かったのではないか。9年前、突然の辞任を表明した時と同じ顔色だった。27日、ハワイに到着した安倍首相。太平洋戦争の戦没者らが埋葬されている国立太平洋記念墓地を足早に回り、哀悼の意を示していたが、小雨交じりの海風にあおられたせいもあるが、髪は乱れ、表情は疲れ切り、顔色はドス黒かった。
日本からハワイまでの飛行時間は8時間。長旅の疲れもあったのだろうが、沈んだ表情にはワケがある。今回の真珠湾訪問が想定していたほど盛り上がらず、安倍首相にとって「誤算続き」だったからだ。
■「SMAP解散」のニュースに押された■
当初、安倍官邸は「現職首相初の真珠湾訪問」を“ウリ”にするつもりだった。ところが、過去、吉田茂元首相だけじゃなく、鳩山一郎氏、岸信介氏といった歴代首相が続々と訪問していたことが判明。真珠湾訪問の“価値”は一気にダウンしてしまった。訪問のタイミングが「SMAP」の解散と重なったことも、安倍首相にとっては誤算だったに違いない。真珠湾訪問のニュースが小さくなってしまった。
で、苦し紛れに安倍官邸は「アリゾナ記念館の訪問は初」と大々的にPRし始めたが、これも大ウソの可能性があるのだ。閣僚経験のある元自民党議員が本紙にこう明かした。
「アリゾナ記念館は竹下登元首相も足を運んでいます。88年6月にカナダのトロント・サミットに出席した帰りにハワイに立ち寄った時です。あの時、トロントからバンクーバー、シカゴへと渡り、ハワイ・マウイ島のマウイプリンスホテルに泊まった。そこからオアフ島の軍事基地に飛び、竹さん(竹下首相)はアリゾナ記念館へ向かった」 この大臣経験者は、竹下元首相に同行していたという。 これが事実なら、安倍首相の真珠湾訪問はますます「歴史的」じゃなくなってしまう。事実関係を外務省に確認すると、報道課の回答は驚くべきものだった。以下、一問一答。
Q 竹下元首相もアリゾナ記念館に行ったと聞いた。安倍首相の訪問は初めてではないのでは? A「(発表は)慰霊訪問は初めて、となっていた筈です」
Q ということは、慰霊ではない歴代首相の訪問はあるのか。 A「あるかもしれません」
Q 事実確認できないのか。 A「北米局の職員が全員、出払っていて分からない」
やはり、竹下元首相は「アリゾナ記念館」に足を運んでいたのではないか。それにしても、なぜ外務省は事実を確認し、国民に伝えようとしないのか。自民党OB職員がこう言う。
「アリゾナ記念館を訪れた歴代首相は複数いると思います。ただ、皆、コッソリ行った。うかつに訪れると、生卵をぶつけられかねなかった。かつての米国民は『真珠湾をだまし討ちした日本』という怒りの声が強かったからです。だから、あくまで“極秘”扱い。外務省も記録を残していないだろう」
■政治解説者の篠原文也氏の指摘■
「政府の『真珠湾訪問が初めて』という発表をうのみにし、垂れ流しているメディアの責任も重い。竹下元首相のケースにしても、トロント・サミットは記者も同行していた訳ですから、事実確認すればすぐに分かると思います」
■一体、安倍首相の訪問は、何人目なのか■
ここにも、新聞やTV局の劣化が如実にみられる。事実関係を確認することを、省略しているという事は、何よりも「政府の言ったこと、示唆したこと」を何の検証もしないで、鵜呑みにして、掲載(放送)するという姿勢であることを、自ら証明していることになる。即ち「大本営発表」をそのまま鵜呑みにするという事ではないか!マスコミは自らマスコミであることを否定していることになる。
引用元 nikkan-gendai[]
コメント