テロは日本にも及ぶ! ベルリンは対岸の火事じゃない 「東京テロ」狙われる場所

この国の行方

テロは日本にも及ぶ! ベルリンは対岸の火事じゃない 「東京テロ」狙われる場所

 

ドイツの首都ベルリンで19日夜、クリスマスの買い物客でにぎわう屋外市場に大型トラックが突っ込み、60人が死傷した事件で、過激派組織イスラム国(IS)が20日になって犯行声明を出した。警察が捕らえたパキスタン人の容疑者は事件と無関係と分かり釈放され、真犯人は逃走中だ。年末年始にヨーロッパに行く人は要注意だが、危険なのは日本国内も同じだ。

 

「ISがキリスト教の行事であるクリスマスの祝祭を狙ったのは明らかです。昨年のパリの同時テロでは、レストランなど不特定多数の人が出入りする“ソフトターゲット”が標的となり、130人が亡くなりました。ヨーロッパで比較的安全とされてきたドイツが標的にされたことで、日本もいよいよ危ないと思います」

 

こう言うのは、軍事ジャーナリストの世良光弘氏だ。

 

ISは昨年からインターネットの機関誌で「日本を標的にする」と繰り返し警告してきた。日本人は伊勢志摩サミットなどで警戒警備が強化されるとテロに怯えるのに、終わった途端にケロッと忘れてしまう。ISが間隙を突いてくる可能性はゼロじゃない。

例えば、日本でも、25日まで六本木ヒルズなど首都圏各所でドイツ発祥の「クリスマスマーケット」が開催されている。とくにドイツ・ザイフェン村からギネス級の巨大クリスマスピラミッドを持ってきた日比谷公園のクリスマス市は大盛況で、10日間で7万人以上を集客する勢い。テロは大丈夫か? 対策は取れているか?

 

「ベルリンの襲撃事件は承知しております。我々は民間警備員を巡回させたり、ゴミ箱や不審物に注意を払い、テロへの警戒に努めています」(実行委員会担当者)

 

■クリスマスが終わると年末年始だ■

 

「昨年、放火事件が起きた新幹線は未だに手荷物検査等を実施していません。注意が必要です。帰省ラッシュで人が密集する高速道路のサービスエリアも警戒した方がいいでしょう。年末の買い出し客であふれ返る築地市場や、参拝客が殺到する浅草の神社仏閣、外国人観光客が増えているスキー場、東京スカイツリーなども“ソフトターゲット”になりやすいと思います」(世良光弘氏)

 

クリスマスイベントも開催する苗場プリンスホテルは「ハイシーズンには地元警察や警備会社に巡回してもらうようにしています」と説明。東京スカイツリーは「常日頃から展望台へご入場いただくお客さまの手荷物検査を実施しています」と回答があった。

 

一方、NEXCO東日本は「年末年始も特段、サービスエリアのテロ対策などはしません」という。

 

いざという時、ものをいうのは日常的な警戒とそれぞれの開催企業・団体の努力任せが現状だ。

 

 

 

引用元 nikkan-gendai []

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