年末・年始で疲れた胃腸を回復させる日本のハーブ「七草がゆ」 現代風アレンジレシピ! むかしから体に良いと伝わるものは大切にしよう!

日本の伝統

年末・年始で疲れた胃腸を回復させる日本のハーブ「七草がゆ」 現代風アレンジレシピ! むかしから体に良いと伝わるものは大切にしよう!

 

1月7日の朝に食べる“七草がゆ”。セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロをお粥に入れて食べ、無病息災を祈ります。

近年その習わしは失われつつあり、「七草がゆなんて食べたことない」、「おばあちゃんの食べるものなんじゃないの?」といった人も多いのではないでしょうか。

しかし、じつは“七草”は、栄養がたっぷり詰まった日本のハーブなんです。

 

そこで今回は、キッコーマンのホームページにある『七草粥の豆知識』を参考に、忘れ去られがちな日本の文化“七草がゆ”の効用について紹介しましょう。これを読めば、もう「おばあちゃんの食べ物」なんて言えなくなりますよ。

 

■ ■知らなきゃ日本人失格!? 歌で覚える七草の種類

 

あなたは七草の種類を全て言えますか?

 

筆者が小学校の頃は「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ」と七草の種類を歌にのせて口ずさんだ思い出があります。中には、懐かしさを感じる人もいるのではないでしょうか。

 

七草がゆの歌、知ってる人いないのかしら。おばあちゃん世代でも、知ってる人少ないみたい。どこの風習なのかな(^_^;)    — まめる (@4tune968) January 7, 2016

 

何気なく口ずさんでいたこの七草の歌、実は『七草なずな』と呼ばれるれっきとした童歌(わらべうた)なのです。

前日の1月6日の夜に、まな板の上で七草をトントンと刻みながら歌うのが習わしで、この刻む回数まできちんと決められていた地域もあるのだとか。…

家族の健康を願って刻んだ七草は、翌日の朝におかゆに入れて家族みんなでいただいたそうです。

 

■ ■七草は日本のハーブだった! 七草の持つ豊富な栄養素

 

“七草”という名前から「えっ、草を食べるの?」と思う人もいのではないでしょうか。「おい!おい!おい!ホウレンソウだって、小松菜だって、草じゃねえか!?」 しかし、そう思った人は残念ながらちょっと世間知らずかも。“七草がゆ”が食べられる新年にしか店頭に並ばないことも多いため、馴染みがない食材ですが、ゴギョウはハハコグサ、ハコベラはハコベ、スズナはカブで、スズシロはダイコンのことを指し、薬草として使われたり滋養強壮に良いとされてきたものばかり。いわば、七草は日本のハーブなのです。

セリには鉄分が多く含まれていて、増血作用があると言われています。ナズナには熱を下げる効果や利尿作用があるといわれており、スズナやスズシロには消化促進の効果が。

昔から薬草として特に重宝されてきたハコベラは、タンパク質やミネラルがたっぷり。もちろん、みずみずしい“草”であることから、私たちが積極的に摂取したいビタミン類もたくさん含まれているのだとか。

 

そんな日本のハーブを胃腸に負担がかからないお粥で食べることは、正月疲れが出はじめた胃腸の回復にはちょうどよいのです。また、あっさりと仕上げたお粥は、少し濃い味のおせち料理が続いたあとで、とても新鮮な味わい。とても理にかなっている習わしなのです。

 

■ ■古き良き文化を現代風に! トレンドも抑えた“七草がゆ”アレンジ

 

“七草がゆ”という、日本の古き良き習慣が失われていくのはもったいないものです。

 

そこで、“七草がゆ”を現代風にアレンジする方法を提案したいと思います。おいしく七草のパワーをいただきましょう。

 

<ご飯のおともに大変身! 【七草のじゃこふりかけ】>

<材料>

 

七草・・・1セット

ちりめんじゃこ・・・大さじ2

ごま・・・大さじ1

ごま油・・・大さじ1

しょうゆ、酒・・・各大さじ1

砂糖・・・小さじ1

<作り方>

 

七草をみじん切りにし、ごま油でさっと炒めます。火が通ったら残りの調味料とちりめんじゃこを入れ、水分を飛ばすように炒めたら出来上がり。

 

調味料の量は七草の量に合わせて調節を。ごまは最後に和えてもOKです。

 

大根の葉のふりかけをアレンジしたレシピで、炊きたてのご飯にのせていただくと無限にご飯がすすみます!

 

<トレンドの草鍋で野菜をたっぷり! 【七草の草鍋】>

<材料(2人分)>

 

七草・・・1セット

だし昆布・・・1枚

和風だし・・・大さじ1

水・・・300cc

ゆずの皮(あれば)・・・少々

お好みの野菜(ニラ、白菜など)、豆腐、魚介類(鮭やタラなど)・・・適量

 

※つけだれ・・・ポン酢

※雑炊・・・白ご飯、卵

<作り方>

 

鍋に水と昆布を入れて沸騰直前で取り出し、適当な大きさに切った食材を入れてひと煮立ちするだけ。

 

ゆずの香りが爽やかなお鍋は、ポン酢でさっぱりといただいて。ちゃんこ鍋や鶏ダシなど好みの鍋ダシを使っても美味しくいただけそう。

 

残ったダシや食材を使って雑炊にすれば、“七草がゆ”としてもいただけます。薄味でいただくと、お正月料理に疲れた胃腸にも優しく、体の芯から温まります。

 

名前を知ってはいるけどなかなか馴染みのなかった“七草がゆ”も、上記のようにアレンジすれば、野菜嫌いの人やお子様でも美味しくいただけそうですよね。

新年はぜひとも現代風“七草がゆ”にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

昔の人は、生活の上で、体が温まるとか、疲れた胃に良いとか、経験上知っていたのである。それが長い間受け継がれてきたという事は、誠に「意味がある」という事になると思う。そういう歴史的を乗り越えて受け継がれてきたものは、やはり大事にすることが必要なのではないか。「旬なものは体にいい」などというのもそうしたものの1つだろう。簡略化、省力化という名のもとに、そういった伝統的なものが消えていくのは惜しいことなのではないかと思う。

 

 

引用・参考元 Excite News <VenusTap >

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【写真提供】※ 写楽勝(クリエイター名) / PIXTA(ピクスタ)

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