厳寒の季節! じっと耐え忍んで春を待つ「延命地蔵堂」のアズマヒガン桜 須坂市豊丘!
北信濃は晴れの日が多くなったがマダマダ寒い。周囲の山々は白一色である。そんな時期に桜の話もないものだが、4月の中旬辺りから、春遅い信州でも桜の便りがボチボチ聞こえてくる。毎年この季節になると、近隣の櫻の名所を訪ねることにしているので結構待ち遠しい。。
アズマヒガン(エドヒガン)櫻
須坂は人口52000人の小さな市であるが桜の見所が結構存在する。市民の憩いの場である臥竜公園があるが、「桜の名所100選」に指定されている。50年ぶりに故郷須坂に戻ったのだが、臥竜公園が「100選」に入っていると知って少々驚いた。高校まで郷里に居たのだが、その頃は、桜を見に臥竜公園へ度々行ったりはしたが、余りにも身近で当前にある公園としか思っていなかったので、そんなに大したものなのかと少々吃驚した。シーズンになれば、結構遠方から、観光バスでやってくるらしい。
その他市内各所に見ごたえのある桜が結構ある。大日方の観音堂の夫婦枝垂れ桜、弁天さんの枝垂れ桜とか、光明寺の枝垂れ桜、廣正寺のアズマヒガン桜とか書き切れない程あるが、その中から、今回は豊丘にある延命地蔵堂のアズマヒガン桜について書いてみようと思う。
この櫻は、アズマヒガン桜(=エドヒガン桜)の古木で、樹齢400年以上と言われ、須坂市内では随一の大古木であり、市指定天然記念物である。幹回り5.6m、高さは約10m、枝長は南北13m、東西15mあり、4月下旬には爛漫と咲き誇る。
3分咲のアズマヒガン桜
嘗ては桜の下に、延命地蔵の小さな祠があったようだが、現在は傍にある「旧園里学校」に安置されているという。この学校は、明治16年に建立され、和洋折衷の建物で、長野県でも歴史の古い学校であった。あたらしく小学校が立てられ、その後一時東村(当時現在は須坂市)役場等として使われたが、平成5年より、須坂市教育資料館(市有形文化財)として公開されている。この延命地蔵堂の櫻と、教育資料館の組み合わせは、ベストマッチしていて、絶好の撮影ポイントなっている。
満開のアズマヒガン桜(後方の白い建物が市教育資料館)
いまは寒風の中、4月の開花に備えて、じっと耐え忍んでいる桜だが、4月下旬には何時ものように満開の姿を我々に見せてくれることだろう。待ち遠しい!
記事・画像 引用・参考元 < gnavi.co >
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