陸自イラク派遣日報!発見と会見! “絶妙タイミング”で発見公表の狙い!統合幕僚監部作成文書改竄隠蔽が狙いか!?
稲田朋美元防衛相の国会答弁は「虚偽」だったということだ。小野寺五典防衛相は2日、政府がこれまで国会議員らに「存在しない」と説明していた陸上自衛隊のイラク派遣の日報の存在が確認されたことを明らかにした。
見つかったのは、2004~06年の派遣期間中に作成された計約1万4000ページ。昨年の南スーダン国連平和維持活動(PKO)日報の隠蔽問題を受けて調査した結果、陸上幕僚監部衛生部などで保存されていたことが確認された。
日報は現地の情勢はもちろん、当時の陸自の動きなどを詳細に記した重要な“公文書”だ。この日報について、昨年2月の衆院予算委で、民進党の後藤祐一議員(現希望)が南スーダンPKO日報問題の関連で「イラクの派遣のときの日報が残っているかどうか」と質問。
これに対し、答弁に立った稲田氏は「お尋ねのイラク特措法に基づく活動の日報については、南スーダンPKOと同様の現地情勢や自衛隊の活動内容を記録した現地部隊の日報については、確認をいたしましたが、見つけることはできませんでした」とキッパリ言い切っていたのだ。
■狙いは改竄疑惑打ち消し?■
小野寺大臣は「可能な限り捜したが、その時点では確認できず、不存在と回答していた」と説明し、稲田答弁に問題ナシみたいな口ぶりだったが冗談じゃない。これが許されるのであれば、都合の悪い資料はとりあえず「見つからない」と言ってシラを切り、ほとぼりが冷めた頃に「ありました」というインチキ答弁が続出しかねない。国会質疑は成り立たず、答弁内容そのものの信用性も失われてしまうだろう。
安倍内閣は、自衛隊の存在を、憲法上でも、立場をはっきりさせて、自衛隊員のアイデンティティを明確にする云々というが、こういう日報などの隠蔽体質は、自衛隊員を尊重していないという事にもなり兼ねないのではないか!? 国民の目にオープンに出来ないことをしているといわれても仕方がない事態である。
不思議なのはなぜ、このタイミングでイラク派遣の日報発見が公表されたのかということだ。
実は小野寺大臣は、もうひとつ「重要」な内容に触れている。共産党の穀田恵二国対委員長が衆院外務委で指摘した、防衛省の内部文書をめぐる改竄疑惑だ。統合幕僚監部が12年7月に作成した文書で、小野寺大臣は同じ表題の文書が2つ見つかったと公表したのだ。小野寺大臣は改竄の意図は否定していたが、どうにも怪しい。
こんな出鱈目が通るなら、とてもじゃないが、民主主義国家とは言い難い! いよいよあらゆるところに綻びが出て、収拾のつかない状況になってきた。
記事・画像 引用・参考元 日刊ゲンダイ
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