加計は「首相案件」の衝撃!動かぬ証拠複数省に存在! 政府の嘘が露呈!背景に良識ある官僚の反乱が存在か!?
■官僚が政府の余りの理不尽さに、プッツン切れても当然だ!■
「加計学園」の愛媛県今治市での獣医学部新設をめぐり「首相案件」と記された県側作成の記録文書が残っていた一件。愛媛県の中村時広知事は10日、「当時の担当職員が(面会内容を)会議で口頭説明するための備忘録として作成した文書」と認め、「県の職員は文書を弄る必然性(動機)は全くない」と述べた。つまり、「備忘録」にウソを書く必要性はなく、文書の信憑性は極めて高いという事だ。(財務省の佐川元理財局長単独改竄も同様元理財局長には改竄して何の得もない点では同じだ) やはり安倍首相は“腹心の友”に便宜を図っていたわけだ。
10日の朝日新聞によれば、2015年4月2日、愛媛県と今治市の課長や加計学園事務局長が柳瀬唯夫首相秘書官(当時)と官邸で面会。柳瀬氏は「本件は『首相案件』となっており、内閣府藤原次長(地方創生推進室次長=当時)の公式ヒアリングを受けるという形で進めてください」と言ったという。(だから愛媛県庁の職員は、肝心要のこの件を、しっかり知事に報告しなくてはいけないと思い、首相秘書官の言ったことを一言一句相違なくメモに書き記したのだ)
10日は東京新聞も、加計絡みのスクープを飛ばしている。内閣府の藤原豊次長が同じ15年4月2日、愛媛県今治市職員に「要請の内容は総理官邸から聞いている」として、国家戦略特区の利用を助言したと報じた。 これらは、16年9~10月に内閣府側が「官邸の最高レベルが言っている」「総理のご意向」などと発言したとされる文科省の記録とピッタリ符合する。その1年半前の時点で、既に「首相案件の加計ありき」だったことになる。
■首相および周辺の嘘が次から次へとバレる!背景に官僚の反乱が存在する■
朝日も東京新聞も情報ソースは「政府関係者」。このタイミングで次々と新しい材料が暴露されるのは、安倍政権に“忖度”を続けてきた官僚たちの反乱ではないのか。
「『記録がない』と言い続け、決裁文書改竄までして安倍政権を守ろうとした前国税庁長官の佐川氏が、結局は証人喚問に晒され、刑事訴追まで現実味を帯びてきている。それでいて政権側は、官僚が悪いというスタンスを鮮明にしています。官僚としては、『やってられるか』という気分です。出世第一に考える幹部は、どう振る舞えばいいのかオロオロしていますが、ノンキャリアやキャリアの若手はこのままでは官僚組織が崩壊してしまうという危機感を抱いています。彼らの中から、政権に不都合でも真実を明らかにしようという動きが出ているのだと思います」(元文科省審議官の寺脇研京都造形芸術大教授)
■前川前次官は「佐川氏、柳瀬氏に同情的」■
10日の「野党合同ヒアリング」で、「ご自身は首相案件と聞いたことがあるか」と問われた内閣府地方創生推進事務局の塩見英之参事官は「個人の思いは別にして、内閣府としてどう認識していたかは、私の一存では答えられない」とシドロモドロ。(結局は板挟み状態になるのだ)
聞いていないなら否定すればいいのに、出来ない。かといって「全くない」なんて言い張れば、後々どんな文書が飛び出すか分からない。そんな複雑な心情に陥っているのだろう。何時までも総理の座に居座るからこういう状況にならざるを得ない。罪な話だ。
10日、国会内のシンポジウムに出席した前川喜平前文科次官は「佐川さんも、柳瀬さんにも同情を禁じ得ない。悪い人じゃないのに。政権のせいで。かわいそうだ」と語った。官僚たちはもはや安倍首相に忖度しても、微塵もいいことはないと分かったはずだ。安倍首相ではなく、良識ある官僚が今後、すべての膿を出し切ることになるのではないか。
佐川氏も証人喚問にまで、「忖度」で臨むことはなかった。あの場で真実を話してしまえば、それ迄の嘘について非難されるだろうが、結果的に政権を延命させることはなく、ある意味国民の為になったに違いない。一生後ろめたい気持ちで暮らすことも避けられたと思う。これからの生活の事を考えたのだと思うが、彼にとって、肝心要の総理自身、これから先どうなるか全く読めないし、またいつ何時得意の掌返しをするかも分からない。どういう約束があったかは知らないが、空手形になる公算が大きい。(結局前川氏の様に、自分の信じることに進まなかったら、こうした後ろめたい人生を送るしかなくなるのだ) 公務員の悲哀さを味わいたくなかったら、あくまでも「国民の為に尽くすしか生きる道」はないのだ。自分の出世の為に、国民軽視で、情実人事を期待するようなことをすれば、佐川元理財局長のような運命にならざるを得ないのである。
記事・画像 引用・参考元 日刊ゲンダイ
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