今井秘書官は把握!当然総理も承知! 柳瀬氏「面談隠し」やっぱり官邸ぐるみ!加計に3回も逢ったことは隠したかったのだ!首相庇っても事実は覆せぬ!
やっと行われた柳瀬唯夫元首相秘書官の参考人招致。相変わらず、記憶の曖昧さが際立つも、安倍首相の関与だけはキッパリと全否定。極めて不自然! 周到に練ったシナリオに従い、うまく凌いだかに見える柳瀬氏だが「オヤッ」という場面があった。
官邸の実力者、今井尚哉首相首席秘書官の名前を出したシーンだ。柳瀬氏の「加計面談隠し」は、官邸ぐるみで行われた疑いがある。
柳瀬氏は2015年3~6月の短期間に3回も加計関係者と面談していたことを認めた。安倍首相への報告を問われた柳瀬氏は「全く総理にお話ししたことはございません」と答弁したが、今井秘書官についてはこう答えた。
「昨年7月、閉会中審査があった。今井秘書官から、事実関係の問い合わせがあり、加計学園の事務局の方や元東大教授と官邸で会ったという事実を伝えた」
昨年7月の閉会中審査も、柳瀬氏が出席し、加計問題について何を語るか注目されていた。恐らく、気が気でない今井秘書官が「おい柳瀬、大丈夫か」と問い合わせたのだろう。
「加計面談」を隠し続けた柳瀬氏に批判が集中しているが、昨年7月の時点で、安倍首相と一心同体である今井秘書官も「加計面談」を把握していたということだ。どうにも怪しいのは、翌8月、朝日新聞の取材に対し、柳瀬氏が加計幹部の同席を「記憶にない」と、頑なに否定していることだ。
■認可直前の最悪のタイミング■
一体、柳瀬氏は今井秘書官とどんなやりとりをしたのか。実は、安倍官邸はその頃、加計面談が表に出ることを極度に嫌がっていたという。
「7月の閉会中審査で柳瀬氏が何を語るのかは、安倍首相も大きな関心を持っていたはずです。というのも、加計学園の獣医学部設置を認めるかどうか、文科省・大学設置審の認可の判断が8月末に迫っていたからです。もし、認可判断直前に柳瀬秘書官が3回も官邸で加計関係者と面談していたことがバレると“大炎上”は避けられない。認可どころでなかった筈です。安倍官邸は、加計面談を隠したかった筈です」(官邸関係者)
結局、獣医学部設置は11月に認可答申され、今春、開学に漕ぎ付けている。今井秘書官への報告を明かした柳瀬氏の本意は不明だが、加計面談は柳瀬氏ひとりで抱えていた訳ではない。ある種の「保険を掛けた」つもりかもしれない!思わぬところから「瓢箪から駒」が飛び出るかもしれない! 野党は今井秘書官を追及すべきだ。
■今井秘書官は把握!当然総理も承知! 柳瀬氏「面談隠し」やっぱり官邸ぐるみ!加計に3回も逢ったことは隠したかったのだ!首相庇っても事実は覆せぬ!■
結局参考人招致も遣らせたくはなかったのだが、次々と追い込まれ、証人喚問は免れたが、1ランク落としたとはいえ、柳瀬氏の国会招致はやらざるを得ないところ迄追い込まれた。
とはいえ柳瀬氏も、参考人招致前でも、かなり追い込まれていて、果たしてどういう「言い逃れ」を展開するのか、密かに囁かれていた。こうなると一種の見世物扱いだ。国民は3割の「安倍信者」は兎も角、殆どの国民は、既に「真相を見抜」いている。そこを薙ぎ倒して「延命」を展開するのだから、並や大抵の努力では済まぬ筈だ。
まあ!何はともあれ、「乗り切った」様なムードが漂うが、決してそんな状況にはない。安倍首相は内心「下手を打ってしまった」と臍を咬んでいるかも知れない。先ず、愛媛県および今治市の職員とは、「私の記憶の範囲では…」と逃げを打ったが、「逢った記憶はない・・」と断言したが、県知事から、「動かぬ証拠」を突き付けられ、文科省などからもメールの存在を指摘された。これ「聊か具合が悪い・・」とばかり、屁理屈を弄して、「なにか部屋の奥の方に居たのがそうだったのかも知れないが…」と、そこは交わした。しかし乍ら、その対価(?)として、加計に逢ったことと引き換えだったのは、却ってマイナスで、墓穴を掘ったといえる結果を招いてしまったのではないか。意外とこれが致命傷になるかも知れぬ。
要は「存在した事実は、あくまでも厳然たる事実で、幾ら糊塗しても仕切れるものではない」という事だ。何処かで齟齬が出る。それを更に糊塗すれば、2乗・3乗の乖離が発生する。この数年安倍首相は、こんなことを何回も経験してきて、「胡麻化し切れない」ことなど解っている筈だ。幾ら官邸で、「調整」しても、隠し切れない。(もし隠し切れたとして、それ以上の展望が取れないだろう!即ち存在価値を喪失しているという事だ)
「美しい日本」では、こういう事態に陥った時、どんな権力者も、己の不始末を恥じて、自ら腹を切るのを作法」としている。袋小路に追い込まれ、出口を模索できない以上、「もはやこれまで・・・」と判断する時が既に来ているように思う。
記事・画像 引用・参考元 日刊ゲンダイ
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