眠れないのは脳内におけるセロトニンが少ないから…
セロトニンの機能にはいろいろあるが、その1つは、「睡眠」にも関係しています。ヒトは目覚めているときは、セロトニンを伝達物質として用いる神経の活動は高まっています。また眠っているときは、この活動は低下しています。逆にセロトニンが不足していると眠れません。
実際セロトニンの合成を阻害する「パラクロロフェニルアラニン」という物質を動物に与え、脳内のセロトニンのレベルを下げると動物は眠りに付けなくなります。不眠が不安や恐怖をもたらし、これが鬱状態を引き起こすのではないかという仮説を立てている学者もいる。
鬱状態に陥ると痛みに対して敏感になります。つまりちょっとした刺激にも敏感に反応するのです。☞眠りに付けにくくなる!
幕末の頃、志士が幕府や、新選組に捕らわれたとき、拷問によって白状することを恐れ、直ちに暗号や、隠れ場所を替えたという逸話があります。元気の良い時は、痛みや、辛さにも耐えられるのですが、連日の拷問や、精神的に追い詰められ、体力や精神力が衰えてくると、苦痛に対する感受性が増幅され、つい口を割ってしまい易くなるという事を経験上解っていたからです。
つまり不眠が不安や恐怖をもたらし、拷問によって増幅され、更に鬱状態を引き起こした結果ともいえるのです。言い換えればセロトニンが不足して、眠れないことが根本的な原因という事になります。
※心のストレスがとれる本。高田明和 著 光文社。参照。
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