安倍首相内外に波乱・混乱!次から次へとマイナス要因!焦りで錯乱…総裁選未だまだハプニング続出だろう!
天網恢恢疎にして漏らさず――。いくら論戦から逃げ、力で締め付けても悪事を働いた者には、必ずその報いがあるものだ。 自民党総裁選も後半戦。シンパメディアは盛んに安倍首相の圧勝情勢を流しているが、次から次へと暗雲のネタが噴き出している。
ロシア訪問中に「(自称)外交の安倍」の偽看板に泥を塗られたプーチン大統領の“ちゃぶ台返し”。前提条件なしの平和条約締結を持ちかけられた際の安倍のリアクションは、ジャパンスマイル、まことに情けなかった。しかも会談が終わった後に「チャンと話した」などと又しても言い訳。此の儘では、自分としても流石に拙いと思ったのだろう!
国際会議の場で中国の習近平国家主席ら各国首脳が居並ぶ中での突然の提案に、安倍はその場で反論できず、誤魔化し笑顔で頷いただけ。北方領土交渉先送りの平和条約締結は、戦後日本が一貫してきた外交姿勢を否定する内容なのに、その後も安倍政権は静観を決め込んでいる。 何故なら、プーチン発言を批判すれば、総裁選で安倍が「外交実績」に掲げる北方領土交渉の行き詰まりを自ら認める様なもの。総裁選中に日本を抜け出して「外交の安倍」をアピールする積りが、プーチンの言動に振り回される外交波乱の大失態を演じているのだから、何をかいわんやだ!
安倍陣営の強烈な締め付けに、神戸市議が「露骨な恫喝、脅迫」と反旗を翻した一件もブザマだ。この市議は11日の同市内での石破陣営の街頭演説に自民の兵庫県議から誘われた。それを知った県連所属の国会議員が市議に連絡。官邸幹部からの伝言として「参加すれば将来に差し障る」と圧力を加えたというのだ。県連所属の複数の議員によると、この国会議員は西村康稔官房副長官(兵庫9区)。本人は恫喝発言を否定しているが、西村といえば下村博文元文科相、萩生田光一幹事長代行と総裁選で安倍への忠誠を競い合う“3バカトリオ”の1人だ。
■まともな党員はパワハラを許さない■
安倍陣営の合同選対発足前から、同じ細田派の3人は我先にと選対を仕切りたがり、他派閥に指示を出すなど醜い主導権争いを演じている。3人とも「首相側近」を自任。圧勝に向け、いかに安倍に気に入られるかという発想だけで動いた結果、他派閥の議員から「総裁選後の人事で要職を得たいがための猟官運動」と大顰蹙を買っている。みっともないったら、ありゃしない。
「日増しに安倍陣営の権力をカサに着た締め付けへの反発や、“茶坊主”たちの内向きの忠義立てに対するあきれた声が、メディアを通じてボロボロと漏れ出している感じです。安倍陣営の強権的な手法に党内でも不満が渦巻いている証拠だ。
既に安倍陣営の街頭演説初日でもハプニングが起きた。13日午前、東京・板橋区で訪ロ中だった安倍抜きで細田派の議員らが街宣車を走らせると、支持者のひとりが地元出身の下村に「今頃なんだ。首相は逃げているんじゃないか」と詰め寄ったというのだ。逃げと傲慢な姿勢への党内の義憤や懐疑によって、安倍陣営の圧勝シナリオは綻び始めている。
■常識外れの逃げと傲慢戦術は必ず破綻する■
「石破氏を支持した議員は今後3年間、首相から徹底的に冷遇される」「総裁選は党員や党所属議員ら限られた人にしか投票権がない。一般人にも届くような討論会をしても仕方ない」――。総裁選の告示前から「首相周辺」のコメントとして伝わってくるのは、まるで“安倍支持にあらずんば人にあらず”のような傲慢な言葉ばかりだ。
余程腹に据えかねたのか、石破派の斎藤健農相はきのう(14日)、「安倍応援団のひとりに『石破さんを応援するんだったら辞表を書いてからやれ』と言われた」と暴露したが、対立候補への支持だけで現職大臣に辞任を迫るとは異常だ。安倍陣営の驕りの蔓延がひしひし伝わってくる。
「力ずくの締め付けや、外交日程をタテマエにした論戦回避、災害の政治利用など本来、総裁選で横綱相撲を目指すべき現職首相が繰り出すのは“禁じ手”だらけ。ただ、常識外れの戦術はいずれ破綻し、痛いしっぺ返しを喰らうのは必然です。その序章がプーチン大統領のちゃぶ台返しや、恫喝への反発なのだと思います。隠す、逃げる、ウソをつくがアベ政治の特徴とはいえ、総裁選の逃げ恥作戦は石破氏との“がっぷり四つ”の論争では勝ち目がないという焦りの表れ。だから禁じ手の連続で、やっている感を演出。党員の目を誤魔化すつもりが、いよいよ化けの皮が剥がれてきた印象です」
■くすぶる不満が新たな波乱を巻き起こす■
14日の日本記者クラブ主催の討論会で、石破に「災害対応は大切です。だったら(総裁選の日程を)延ばせばいい。外遊は大切でしょう。そうであれば期間を変えればいい。国民から逃げてはいけない」と畳み掛けられると、急所を突かれた安倍は色をなして反論。2カ月も先のAPECや来年のG20まで引き合いに出し、「それを放っておいて党内の党首選びを優先しろということにはならない」と訴えた。
せめて23日からの国連総会や日米首脳会談の終了後、数日ほど日程を延ばせばいいだけなのに、いつも直ぐムキになる。こんなガキ首相の総裁3選を、多くの自民党員は本気で認めるのか。
「自民党員も冷静に考えれば、安倍政権が『終わっている』と気付く筈です。『100%共にある』と蜜月を強調してきたトランプ米大統領は、貿易赤字の削減に向け、対日圧力の強化に意欲マンマン。米紙は『日本の指導者との良い関係が終わる』と語ったと報じ、“縁切り”を迫られています。拉致問題や北方領土交渉は1ミリも動かず、アベノミクスの失敗は明白で、労働分配率は43年ぶりの低水準に落ち込みました。外交面も経済面も不安要素は山積みで、総裁選の投開票日までに、まだハプニングがあっても、おかしくないほど。数々の禁じ手の破綻を機に、安倍首相支持を覆す党員も多いと思います」(五十嵐仁氏)
■それでも安倍陣営は圧勝ムードに胡坐をかいている■
細田派の若手議員は毎日新聞の取材に「電話作戦も地元回りもやるのは全部秘書。議員はみんな暇」とあっけらかんと語ったという。「奢れる者久しからず。これだけ締め付ければ、仮に安倍首相が勝っても、必ず党内の不満はくすぶり続けます。安倍3選は新たな波乱の幕開けとなりそうです」(森田実氏)
(私見)
日本の将来のためにも、今回の総裁選がアベ政治の「終わりの始まり」にならなければ、日本は堕ちる一方になり、国民の人権は無視され、何時か来た道を繰り返すことになる。
記事・画像 引用・参考元 日刊ゲンダイ
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