「(自称)世界の安倍!外交の安倍!」がいよいよ馬脚現す19年! 北方領土も拉致問題も成果出せる見込みなし!
19年はいよいよ“外交の安倍”の化けの皮が剥がれる年になりそうだ。安倍は北方領土返還に総力を挙げる方針の様だが、1ミリも前進しない可能性が高い。
ロシアとの平和条約交渉は年明けから本格化。1月下旬に安倍が訪ロし、25回目の日ロ首脳会談に臨む。1956年の日ソ共同宣言を基礎とするのがロシアの立場で、ここがミソだ。歯舞群島と色丹島を引き渡すことが明記されているが、主権には触れていない。
■筑波大教授の中村逸郎氏(ロシア政治)の見解■
「年末恒例の大記者会見でのプーチン大統領の発言が交渉姿勢のすべてを物語っています。平和条約は経済協力を引き出す撒き餌に過ぎず、そもそも返還に応じる気はない。だから主権移譲が書かれていない共同宣言を持ち出し、交渉を複雑化させているのです」
プーチン大統領は返還後の米軍基地配備に警戒感をあらわにしてきたが、大規模会見でも「日本がどの程度主権を持っているか解らない」と指摘。辺野古新基地建設の強行を挙げ、「知事が反対しているが、何もできない。人々が撤去を求めているのに基地は強化される」と言及した。
「在日米軍が撤退しない限り、条約締結はないとハードルを上げたのです。日米同盟の強化に動く安倍首相がこの難題を解決できる訳がない」(中村逸郎氏=前出)
安倍が最重要課題に掲げる北朝鮮による拉致問題も進展しそうにない。金正恩朝鮮労働党委員長にガン無視され続け、面目丸潰れだ。北村滋内閣情報官を密使に使い、水面下交渉に躍起になっているが、まったく相手にされていない。
「北村氏のカウンターパートは本来、金正恩氏の側近の金英哲党副委員長です。彼が出てこないのは、メリットがないとの判断からです。北朝鮮は米中ロ韓しか視野に入っていないのです」(南北外交関係筋)
安倍が人気取りに利用してきた“2大外交”は瓦解している。
(私見)
安倍外交について、評価する(日本)国民が結構多い! それは安倍首相の国民に対するプロパガンダ=印象操作の賜物である! 外交の神髄は、相手国に対して、駆け引きを駆使して、自国の利益を確保することであるが、安倍首相の場合の力点は、自国民に対する「やった感」のアピールである。相手国は本来の交渉から外れ、自国民へのアピールを優先する安倍首相に対しては、「人質を取った」様なものだ! 事実ロシアの件では、「20数回交渉を積み上げてきたが、領土問題で話し合ったことは何もない」と表明した。その発言は、安倍首相の表明とは大きく異なるものである。相手国は「ある意味の弱み」を握ったようなものだから、優位に交渉が出来るというものだ。交渉が行き詰まれば、従来は金で解決。しかし今回は、プーチンの一言で、北方領土問題解決の余地は極めて無くなった。日米関係を断ち切らなければクリアできない問題を突き付けられたからだ。斯様な展開の末は「行き詰まり」である。交渉を進めれば進める程ボロが出る宿命である。
北朝鮮については、首相が国民に格好をつける機会さえ与えられない。
「外交の安倍,世界の安倍」が泣く!
記事・画像 引用・参考元 日刊ゲンダイ
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