盛岡に転勤! 血圧の高いおいらは、赴任先での病院を探さなくちゃならない!その名はなんと「木偶の坊医院」

日常の1コマ

dekunobo

盛岡に転勤! 血圧の高いおいらは、赴任先での病院を探さなくちゃならない!その名はなんと「木偶の坊医院」

辞令が出てから、掛かり付けの医者に行って、「転勤なので、医者を変えなければならない。ついては紹介書と一ヵ月分の薬を出してくれ!!!」といって、京都の医者から出して貰った薬が本日で切れてしまった。
この間非常に慌しかったので、この「一ヵ月分の薬は正解」だった。夕方医者を教えてもらって出掛けた。といっても初めてだからといって付き添い付き(!?)だったが。はっはっは!!!「子供じゃねえやと思った」が、折角の心遣いだからありがたく受け取った。

その彼氏も、私と同じく、血圧が高く、この医者に行っているとのこと。「まあ小さな医者ですが・・・」とのご神託。 さ~て!!! 行きしな車の中で、「何ていう医者だ??」と聞いたら、なんとまあ!!!「木偶の坊医院」と抜かしおった。「おいおい!!! そんな病院で本当に大丈夫なんか!!!」とまあ!!!名前聞いただけで空恐ろしくなった。 「いやあ!!!本当に小さい医者ですが腕は確かという評判ですよ!!!」とノタモウ!!!どう考えても、姓や地名からとった名前でもなさそうだし、縁りによって「木偶の坊」はねえだろう!!! 着いた先は、成る程コジンマリした医者ではあった。

その割には、ピンクの制服の、看護婦さんが4人ほど。皆さん話し掛けたりしてくれて、極めて愛想がいい。それに待たせない。先生の前に行くまでに、血圧の測定・体重・身長の測定・症状をさりげなく聞かれた。さてそれから問題の「木偶の坊」先生にご対面と相成った。

年は70を軽く越えているという感じ。前に社会党の党首になった佐々木更三<知ってるかな?>に似た、実直・朴訥な感じのする爺様だった。まあ堅苦しい雰囲気は全然なく、気軽にこちらの話も聞いてくれた。

血圧は142-88くらいだったと思う。このところ血圧値は一頃に比べれば格段にいい。一年前は、上は変わらずの、下が100前後あったから、「何時プッツンになっても可笑しくない」と脅かされ、元来医者嫌いの私もいたし方なく病院に行ったのである。

血圧自体は安定して来て居るのですが、このところ、後頭部が「耳鳴り」みたいな音がして気になっていたのである。その点も話したら「それじゃあ!!!漢方薬も出してやろう!!!」ということになって、薬は従来と同じくすり(1錠で済むという奴)に一種類増えてしまった。

心電図も今日とりました。別段異常はないとの事。「うーん!!! 足には浮腫みもないな」心電図というのは、何か「嘘発見器」みたいで、そんなことを気にしていると、グラフ<?>がブレたりするんかなあなどと思ってしまう。はっはっは!!!からっきし気が小せえんだ。俺は。

これは余談ですが(何時ものことだが)、私は「胃カメラ室」と書いてある部屋の前だけに行っても非常に気がブレる。今は大分カメラ自体が小さくなったとはいえ、あんな物を口から奥に入れることを考えるだけでも卒倒しちゃうほど身体が強張ってしまう。

これまた余談であるが、飛行機も駄目。あんなビルの2・3階もあるような高さのある物体が空を飛ぶ筈が無いと頑なに信じている人間なのであります。昔は、「化学」・「物理」ナンザからっきし成績が悪く、何回落第点を取ったか分からない。次回赤点だったら進級させないなんて事態を何回か、かい潜ってきたか。飛行機が駄目なのも、単に頭の悪さを物語っているだけだったりして!!!

さてさて件の「木偶の坊」先生に、「病院のお名前変わってますねえ」とのたまったら、「な~に!!! ここは陸奥だろ。賢治の<私は木偶の坊になりたい>という詩があったろうが!!!私はその生き方に共鳴しておるんじゃよ!!!」 確かに「雨にも負けず 風にも負けず・・・・・・」という有名な詩の後の方に、「誰からも相手にされず、・・・木偶の坊と呼ばれ・・・・・」ってあったなあ。な~る程そこから取ったんかいなあ!!! まあ先生の考え方というか人柄が出ているお話でんなあ。なるほどなるほど。

私はその先生が確かに賢治に薫陶著しきを持っていると思うが、何と言ってもそういう人物が輩出された盛岡という土地に愛着と誇りを持っているのだと思った。まだ盛岡に来てたった一週間だが、盛岡という土地に親しみと、ゆったりしたおおらかさを感じるのは、こういう背景があるからではないかと密かに思ったことでした。

心なしか、薬が出るまでの間をぬって、看護婦さんが、件の漢方薬をお湯に溶かして持ってきて、「こうやって飲むんですよ、今お食事の前に当たるから、飲んでみてください」と教えてくれた。

私は単純だから、この病院や先生、そして看護婦さんの雰囲気から、さしも頑固な後頭部の耳鳴りも即座に治ってしまったかのような気分になれた。医者とは病気で不安な患者に対して「癒し」を形取れるようじゃなくてはいかんなあとつくづく思った次第。<果たして我が社の製品は消費者に対してどういうように受け取られているのであろうか?>

きょうもまた「進捗が芳しくない」かどで、厳しいお咎め(?)があったのですが、夕方の医者の一件で心が明るくなったのでありました。ジャンジャン!!!それに付けてもわが社の余裕のなさよ!!!益々血圧の高くならざるを得ない仕事(盛岡に来てやる仕事は販売管理という営業の目標が達成できるよう指揮を執る仕事)になっちまったなあと思う次第。やれやれ!!!

それではまた。
「今日もまた心の鐘を打ち鳴らし打ち鳴らしつつあくがれていく!!!」 読み人知らず???

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