[健康]抗酸化栄養素による細胞膜の防御(癌になりにくくする予防)策 そのⅠ

ヒトの細胞は、60兆個あると言われています。その60兆個の細胞が、免疫系、神経系、内分泌系、血管系などの「系」に収束され、ホメオスタシス(生体恒常性)に統括され、1つの生命体として存在しているのである。癌は、自らの正常細胞が、「異物化」したものである。細胞は分裂を繰り返し再生しているのであるが、何らかの理由で、遺伝子が変異を起こし、細胞分裂したものの、元の細胞の再生ではなく、異常細胞化したものである。

したがって、癌にならずに済むためには、細胞分裂の結果、遺伝子に基づき、元の細胞に再生されればいいということになる。細胞の再生が行われるためには、「タンパク質、脂肪、炭水化物、ビタミン、ミネラル(いわゆる栄養素)」がバランスよく摂られていることが前提である。即ち、充分な材料と、それを組み立てる酵素+ミネラル(補酵素ともいう)が存在して、初めて、正確に遺伝情報が伝えられ、また(細胞の)材料となるアミノ酸を組み立ていく酵素が活性化、介在して、初めて新しい細胞が再生されていくのです。

どの栄養素が不足しても、再生は完全にはなされません。(現在特に不足しているものはミネラルである!昔のトマトと今のトマトは姿かたちは似ていても、栄養素的には全く別物である!すなわちミネラルが充分含有されていないのである!)前述しましたが、正常な細胞を保ち、且つ再生が正常に行われてさえいれば、細胞の異物化=癌は起きにくくなります。(このことが癌を予防する最も大切なことです)

しかしながら、現在の我々を取り巻く生活環境は、水を飲んでも、空気を吸ってさえも、化学物質が、生体内に入ってくるという劣悪なものになっています。どうして化学物質が生体内に入ってくるといけないのか!「それは、(途中を省きますが)、酸化ストレスを起こし、その結果、病気の90%の原因と言われる活性酸素を、誘発し、遺伝子を狂わせ、正常な細胞分裂が出来なくなる=細胞の酸化(=異物化)」が起こるからいけないのです。京都大学の研究では、防腐剤、防黴剤、発色剤など所謂化学物質が年間5・25Kgも体内に入っているのである。アンデスやヒマヤラでは、「鳥葬」という弔いのやり方がありますが、いまやコンドルも、死体に化学物質塗れになっているので、食べに降りてこないという笑い話があるくらいです。それほど生体内は異常事態になっているのです。こういう状況下では、デトックス(化学物質は異物であるが故に、生体にとって馴染みがないので、肝臓でも解毒できません)ということが非常に大事なことになってきます。

(トランス脂肪酸の稿でも言及しましたが)、トランス脂肪酸は、代謝異常を誘発し、細胞膜の本来の機能を崩すとすという事に繋がるのです。内的な防御策と合わせ、摂らなくても済むものは遠ざける対応も必要です。

※(つづく) [健康]抗酸化栄養素による細胞膜の防御(癌になりにくくする予防)策そのⅡをご覧ください。

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