健康を保つ上の重要な要素に「睡眠」がある。交感神経が優位な状況が長く続く、即ち副交感神経優位の「リラックスモード」とのバランスが崩れると健康が阻害される方向に行く。そのリラックスモードの主要素が「睡眠」である。
睡眠が充分に取れたかどうかで翌日の商談がうまくいく、いかないかの分かれ目になるかも知れない。人間の表情は、顔面筋の程よい緊張が必要で、それによりバランスが確保されている。顔面筋の制御は脳が行っているが、睡眠不足で脳の疲労が取れていないと、顔面筋の緊張が保てず、明るい表情が作れない。相手に与える印象が悪くなる。
また表情の良しあしを決める要素に「目の輝き」がある。眼の輝きは、涙腺からの涙の分泌が適正に行われ、瞳孔の素早い動きが必要だが、睡眠不足に陥ると、自律神経が乱れ、涙の分泌にも影響が出る。歳を重ねると、只でさえ、涙腺の機能も衰え、涙の分泌も儘ならなくなる。即ちドライアイにもなりやすいから、睡眠不足は一層の表情の曇りを進めてしまう。
睡眠は、日中のアクテイブモードで、損傷や消耗した生体の「修復」を果たす重要な意味を持っている。夜更かしをして、遅くまで起きているという事は、この睡眠を蔑ろにしているという事で、「修復」を充分果たせていないという事になる。これを習慣付けてしまうと、病気発症の原因となる。現在は24時間活動する社会になっているので、遅くまで起きている場合が多く、慢性的睡眠不足になっている人が多い。[生体リズムというものがあって、午前1時~3時くらいが修復活動の活発な時間帯である]
明日の活動を充分熟すには、睡眠をしっかり確保して、痛んだ生体(精神も含む)をしっかり癒しておくことが前提となる。交感神経、副交感神経の入れ替わり、即ちバランスが大切なのである。
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