「バラガキのトシ」に「火吹きだるま」って? 江戸の偉人のニックネーム
最近の小学校は、「あだ名・ニックネーム禁止」というところも多いそうです。確かに小さな頃、変なあだ名をつけられて嫌な思いをした人も多いかもしれません。ですが、「変なあだ名」は昔からある、ひとつの文化。今回は江戸時代の「あだ名」のお話です。
「バラガキのトシ」に「火吹きだるま」って? 江戸の偉人のニックネーム
あなたは変わったあだ名をつけられたことはありますか?笑って受け入れられるものから、ちょっと失礼なものまで、さまざまあるニックネーム。江戸時代でも、あだ名は庶民から武士、将軍に至るまでつけられるものでした。
庶民の代表的なあだ名は「兵衛(べえ)」や「衛門(えもん)」がつくもの。
たとえば「スケベ」という言葉の元になっている言葉「助兵衛」は、女性好きの人を「好き兵衛」と呼んでいたことからきていると言われています。ほかにも、お酒が好きな「呑兵衛(のんべえ)」や、何時もぐずぐずしている「ぐずろ兵衛」なども、最初はあだ名だったようです。
偉人たちも、あだ名や通名を持っていました。たとえば「バラガキのトシ」と呼ばれた幕末の志士……誰だかわかりますか? これは、土方歳三のニックネーム。幼少期、触ると痛いイバラのような乱暴な少年だったということで、このように呼ばれていたそう。流石、あだ名からしてなんだかかっこいいですね。
「火吹きだるま」と呼ばれていた人もいます。長州藩の偉人、大村益次郎です。このあだ名は高杉晋作がつけたとも言われており、理由は見た目そのまま「おでこがとても広く頭が大きかったから」。頭脳明晰で有名な益次郎、やはり頭の大きさが関係しているのでしょうか。
「天狗小僧」と呼ばれたのは、奇人代表・平賀源内。彼の天才っぷりは子どもの頃からだったようで、人々はその姿を伝説上の生き物である「天狗」と重ね合わせたのです。また、子どもの頃から髪に白髪が混じっていたため、「しらが源内」とも言われたとか。あだ名の付け方、子どもはいつも絶妙ですよね。
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記事・画像 引用・参考元 Excite News < TOKYO FM文/岡本清香>
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