「向かい干支」ってご存知? 正反対だからこそ「相性が良い」 年頭に当り運気を揚げる為に活用してみよう!
昨年の干支は未(ひつじ)だったが、本年の干支は申(さる)。ところで皆さん、自分の干支はそれなりに意識していると思うのだが、「向かい干支」なるものがあることをご存知だろうか。12の干支を時計のように並べたときに、自分の干支の対面にある動物(つまり、自分の干支から数えて7番目の干支のこと)をいう。
つまり、本年「申(さる)」年で年男(年女)の人なら、向かい干支は「寅(とら)」ということになる。向かい干支は本来の自分とは正反対の性質を持つため、ラッキーアイテムとして身近に置くことで、本来なら出せないパワーが得られるといった言い伝えもある。私は最近、この情報を知ったので「もっと早く知っていれば、よりよい人生だったかも!」などと思う事しきり……。自分の向かい干支にあたる友人やパートナーは、お互いに足りないものを補いあえるため、相性が良いという説もあるという。
■文豪・泉鏡花は卯(うさぎ)コレクターだった■
作家の泉鏡花は酉(とり)年生まれだったため、向かい干支にあたる卯(うさぎ)のグッズを集めていたそうだ。子どもの頃に、母親から水晶の兎をもらったことがきっかけとなり、ステッキや玩具などを蒐集する熱心なうさぎコレクターに。なんと、自らの着物にもうさぎのマークを入れるほど、向かい干支を愛し、慈しんでいたという。…
ちなみに、鏡花の師匠であった尾崎紅葉は、卯(うさぎ)年の生まれだったそうだ。
今年リニューアルされた、金沢にある「泉鏡花記念館」のPR用ロゴも、このエピソードにちなんで、うさぎからイメージを広げたものとなっている。シンプルで洗練されたなかに、遊び心を感じる素敵なロゴである。作成したデザイン事務所、iD.の泉屋宏樹さんによると、「鏡花の幻想的な世界観から、だまし絵的要素を含ませ、丸いフォルムは月と兎、満月の妖しさを表現しています」とのこと。
このほか、金沢では 「鏡花うさぎまつり」というイベントに合わせて、このマークがあしらわれた「鏡花スイーツ」などもつくられていたようだ(泉鏡花記念館と、主計町にある「和菓子処はやし」が共同製作したもの)。
こちらは大阪・住吉大社で見かけた、素朴で愛らしい、十二支の土人形。初詣がてら、向かい干支の土人形を求めてみるのもいいかもしれない……。
さらに調べてみたところ、金沢で金箔を使った工芸品などを多く手掛ける「さくだ」というお店で、携帯電話や手帳などに手軽に貼ることができる「向かい干支」シールというのを発見した。店主に「この向かい干支というのは、一般的にどれくらい浸透しているものなんでしょうか?」と聞いてみたところ、「ほとんど知られていないんじゃないでしょうか」とのこと。また、 特に年末年始だから売れる、というものでもないらしい。ただ、向かい干支というものがもっと若者層にも広まった場合、新たな展開もありえるかもしれませんね、とのことだった。
それにしても、鏡花のように卯(うさぎ)などの愛らしい動物が向かい干支だった場合、洒落たグッズなどもたくさん見つかりそうでうらやましい限り……。
■年頭に当り開運のため、「向かい干支」を活用してみよう!■
そんなわけで、不思議でちょっと心魅かれる「向かい干支」の世界。2017年に叶えたいこと、がんばりたいことがある人は、お気に入りの向かい干支グッズを見つけることでパワーアップしてみてはいかがだろう?
引用・参考元 Excite News <Excite Bit コネタ(まめこ執筆)>
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