【健康】 健康に暮らせる「住まいづくり」

健康

家を建てる際は、広さや、デザインなどに目がいきやすい。言うまでもないが、住まいは、人間の生活の基本的な「要素=空間」を構成するもので、見た目の良さなどより優先させるべき事柄が存在する。それは「健康への配慮」という事である。

健康に暮らせる住まいの条件にはいろいろあるが、特に重要なのは、家の中の温度差を無くすことである。「温度差」は、病気に対して、我々には窺い知れない重要な意味を持つ。心疾患や、脳血管疾患などには特に影響力を与える。この温度差による発作、所謂「ヒートショック」で亡くなる人は、交通事故で亡くなる人の数をはるかに超える。熱の大半は窓から逃げる。逃げる熱を防止するには、窓ガラスを2重にし、サッシはアルミよりも樹脂にすればより効果があがる。

また、「住」は、外で受けたストレスを和らげる「リラックスする空間」であるべきだ。その意味でストレスに対して対策が取れていることが重要だ。日本では、従来から、木材を使った住居で暮らしてきた。木材は「香り=リラックス効果」や、「湿度の調節」をする。健康効果が高い。いわば自然がそのまま住居になっていたと言っていいだろう。

しかし折角の木造住宅であっても、現在においては、木造の利点が生かされていない。現在の日本の住宅の内装は、コストの削減するため、安価な「塩化ビニール壁紙(クロス)」を多用している。壁、天井は、言うに及ばず、フローリングとばかり思っている床さえも、殆どが「木目印刷の樹脂シート」が使われている。いわば現在の日本人は、「塩化ビニールの袋」の中で生活しているという状況になっている。リラックスとは対極にあると言わざるを得ない。それにより、「シックハウス症候群」という深刻な問題もある。また火事などの際は有毒ガスが発生しそれを吸い込み命を落とす!事例も多い。いずれにせよ人間にとって安心・安全ではないものが使われているということだ。

無垢の木材を仕上げ材に使えば、木の香り成分である「フィトンチッド」が体内のストレスホルモンを抑制するという事が分かっている。天然のものと、化学合成された材料とではこれほどの差がある。

(また電磁波・電場の問題もある。これについては別の項で書いてありますので読んでみてください)

人生の1/3以上は「住」の中で過ごす。この住まいを、少しでも快適空間にすることによって「健康寿命」を伸ばすことが出来る。「食」でも、「衣」「住」でも、出来るだけ自然に近いところで、暮らすという事が、「現在」では重要な意味を持つのではないか? 本来の人間の営みから外れれば外れるほど、ストレスを発生させ、健康を蝕む要因が増える。「自然」に逆らえば、「自然」から逆襲を受けるのではないか!?

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