【ルポ】放射線被爆は我々の認識以上に深刻である!家族<東京在住>で「内部被爆検査」を受けてみたら…!? 今こそ知っておくべき放射能汚染の実態! そのⅠ
東日本大震災の福島第一原子力発電所事故による放射線被曝が問題となっているが、政府やマスコミが国民に実態を伝えないため、「内部被曝」や「低線量被曝」の恐怖はあまり知られていない。筆者は以前より、自分や家族がどれだけ内部被曝しているかを知るためには、やはり検査を受ける必要があると考えていたところに、「我孫子内部被曝検査センター」という施設が開設されたことを知った。しかも、比較的低料金で検査を受けられるというので、家族4人で行くことにした。結果として、極めて衝撃的な事実を知ることになったのだが―日本の放射能汚染、その知られざる実態について義務としてお伝えしたい。
■我孫子内部被ばく検査センターとは?■
「我孫子内部被曝検査センター」は、今年1月5日に千葉県我孫子市にオープンしたばかりの施設だ。女流画家として活動する吉田羽香凪(わかな)氏が私財を投じて設立したものである。1月のある日、同センターの完成を知ったので筆者(60歳)は、タイ人の妻(30代後半)、息子(4歳)、娘(2歳)の4人で、取材を兼ねて検査を受けに行くことにした。
都心からは、山手線の日暮里駅で常磐線に乗り換え、約30分で我孫子駅に着く。我孫子内部被ばく検査センターは、駅から徒歩5分くらいの場所にあった。そこで出迎えてくれたのは、検査を担当する新納悟氏らスタッフの方々だった。
■内部被曝に関する基礎知識■
では、外部被曝と内部被曝の違いから簡単に説明したい。基本的に、自然界に存在する自然放射線やX線などによる人工放射線を体外から受けることを「外部被曝」といい、空気中や食物に含まれる放射性物質が、摂取したり吸うなどして体内に取り込まれることを「内部被曝」という。そして今回、内部被曝検査を受けるにあたり最低限知っておくべきこととして、まず新納氏から次のような説明を受けた。
■ 内部被曝線量は不変ではない■
実は、放射線内部被曝は、一度体内に蓄積された線量が永遠に下がらない訳ではない。発汗、入浴、食べ物に気を付ける(玄米、雑穀米を摂る)など、ちょっとした生活の工夫によってかなり数値を変える事が可能だという。 また、検査結果は当日の(何を食べたかも含め)様々な条件によって値が大きく変わる。そのため、正確な被曝線量を知るには、一過性ではなく、半年か1年など定期的に測定するのが理想的とのことだ。
■ 全国民が少なからず内部被曝している! 原因は……?■
これは同センターのウェブサイトにも記載されているが、2012年からの4年間で計2,000名以上の内部被ばく検査を通してわかったのは、「全国民が低線量ではありますが、内部被曝している」ことだという。全国民ということは、北海道から沖縄まで広く日本中から測定を受けに来る人がいるということだろうか。そう質問すると、「その通り」なのだという。
新納氏によると、沖縄から来た高校生で、セシウムの内部被曝量が300Bq(ベクレル)の人がいたという。これは、後述するように問題がある数値だ。住んでいる土地が福島から遠くなるほど内部被ばくの線量が低くなると考えがちだが、そういうことは「ない」のだという。福島からの距離に関係なく内部被曝の原因が「食べ物」というケースもあるからだ。
現在、日本で出回っている加工食品などは、使用原材料の産地まではわからない。仮に汚染された原材料が使用されていた場合、それらを口にしている限り、何処に住んでいようと被曝リスクは変わらない。つまり、どんなに神経質になって産地を確かめながら食品を買っても、実際は汚染された食品を身体に取り込んでしまうことも充分あり得るのだ。
■ 日本全国、何処に逃げても被爆条件は同じこと■
国としては、そのような事実をあまり公にしたくない。しかし、実際には「世界でもまだ多くの国が、日本からの食品輸入を拒否している」という現実があると新納氏は指摘する。日本が定める内部被ばくの安全基準値は、海外の基準値と照らし合わせると甘いもので、よほど高くない限り危険だとは言わない。だが、「たとえ低線量被曝でも長期に亘れば身体に病気などの深刻な影響を齎しかねず、なるべくゼロに近い値となるに越したことはない」という。「だから僕も、別に東京から逃げろとは言っていません。だって内部被曝は(日本中どこでも)同じだから。ただ、少し安心しているのは、以前に比べて(内部被曝の程度が)減っているのは確かで、それは良い傾向だけど、あくまでも以前に比較してという意味です」(新納氏)
■「食べて応援」については?■
そうはいっても、福島県の人と沖縄県の人と、多少でも内部被ばくの程度に違いはないのだろうのかと疑問に思い、質問してみた。答えは「ないです。内部被曝に関しては」 新納氏はキッパリ即答し、こう付け加えた。「偶々限られた地域の高線量のものばっかり食べて、(線量が)高くなっている方はいましたよ。何も疑わずに『食べて応援』と言って、優先的に食べている人、そういった方は高かったです」
300Bqを記録した前述の高校生は、自ら進んで検査を受けに来た訳ではなく、新納氏の勧めで受ける事になったそうだが、これまでの受検者の中で最高の数値は800Bqだという。そもそも自らセンターに来る人々は、日常から内部被ばくなどを気にしている場合が多い。しかし、この高校生や800Bqを記録した受検者のようにそこまで気にせずに暮らしていた場合、政府が勧める「食べて応援」を積極的に実践し、極端に線量が高くなっている人も(判明していないだけで)それなりの数がいるのかも知れない。
■ 危機に晒される子ども達、デトックスの方法はあるのか?■
大人と子どもを比べると、体が小さい子どものほうが同じ線量でも体重1kgあたりの値が高くなり、問題となる。しかし、子どものほうが大人よりも放射性物質を体外に排出する能力をもっているという。
4年前から、日本人の平均的な内部被ばくの数値は少しずつ下がってきており、今では200Bqや100Bq台の人が増えつつあるようだ。回復方向に向かっていることは確かだが、それでも、3.11の前に戻るにはまだまだ遠い状況だという。
実は今から60年ほど前となる1950~60年頃まで、陸上で原爆実験が行われていたために、当時の日本でも現在と同じくらい内部被爆している人々がいた。その時には、子どものがんによる死亡率が軒並み上昇していた。過去のデータを見て驚いたのは、低線量被爆が多かったということだ。その後、核実験が地下で行われるようになってから、このような傾向は次第に減少していった。
新納氏が語るには、ミネラルが内部被曝を防ぐために効果的だという。充分なミネラル成分が体内にあると、放射線をブロックする効果が高くなるらしい。数年前から、(線量が低い)良い測定結果を得た人々に、「何か特別なことをしているのか」と聞くと、ミネラル成分が多く含まれるミネラルウォーターを常飲しているケースが比較的目立つとのことだ。センターでは、『内部被曝から子供を守る本』という小冊子を作っているが、そこではデトックス(解毒)の方法についても記されている。
■測定装置「アンチドザ」について■
さて、我孫子内部被曝検査センターでは、ウクライナ製の「アンチドザ」というホールボディカウンター(WBC)を測定に用いている。WBCとは、体内に存在する放射性物質を体外から計測する装置で、その外観はまるで普通の椅子のようだ。
- 長くなっていますので、続きはページを改めます。
記事・画像 引用・参考元 Excite News < Tocana >
その他の写真・動画はコチラ→http://tocana.jp/2017/01/post_12058.html をご覧ください
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