【日本の行方】非正規労働者の結婚率はわずか27%という惨状!日本に未来はあるのか!
消費税(10%実施は先送りされたが現状8%という高負担に変わりがない)、インフレなど次から次へとこれでもかと、暮らしにくい要素が積みかさなり将来の不安が拡がる。その中でも、「非正規雇用者」についていえば、立場の不安定さや、低賃金など、労働条件の益々の悪化により、暮らし難い環境に追いやられている!この非正規雇用者の増加は、彼らの取り巻く劣悪な経済的環境と相まって、「結婚したくても経済的事情で出来ない」という理由で、同時に「非婚」の問題となり、更に結果として、「少子化問題」にも密接に関わってくる。少子化の問題は、問題提起されて久しいが、改善されるどころか、ますます深刻化している。
総務省が行った平成24年の「就業構造基本調査」というのがある。その中に「有配偶率」について書かれているが、25~29歳の層では、正規雇用されている層では、結婚している率、すなわち有配偶率が、33.4%であるが、非正規雇用者では、14.5%となっていて、正規社員の半分にも満たないという惨状である。30~34歳では、60.1%に対して、27.1%、さらに35~39歳では、71.1%に対して、33.5%でどの年代層でも半分以下の%である。只でさえ、結婚したくないという風潮の中で、非正規雇用者の結婚したくてもできないという事情が加われば、結婚率は益々下がる。
近頃「結婚の壁」という言葉をよく耳にするが、要するに収入が少なくて結婚できないという事なのだが、その金額は300万だという。早い話が、年収300万無ければ、結婚したくても出来ないというのが現実になっているという事です。非正規層では、平均年収が200万だから、この差100万だ! また非正規は年収が増える要素がないに等しいか、簡単に首を切られる可能性も強いので、下手をすれば増えるどころか、減収の可能性が高い。結婚は益々遠のく! 若者が「希望が持てる社会」とは到底思えない。
いまや若者に限らず、社会全体が、収入の2極化、富めるもの5%以下、あとは転落の一方で、貧困の固定化は覆い隠しようがない。年収300万に達せず、結婚したとしても、その先に待ち受けているのは、子供への「貧困」が受け継がれていくという、貧困の固定化=連鎖である。「1億総活躍社会」などと派手なことをぶち上げているが、果たして政府自身が出したこの統計の実態を承知の上で言っているのだろうか?益々格差を拡大=エンジンを更に吹かすといっているのだから、この傾向は拡がることはあっても改善の方向にはいかないだろう!
自分の信条で、非婚、晩婚ならまだしも、経済的理由で、「結婚できない」層の増加は、少子化問題にも繋がり、社会構造も変質(バランスが崩れる)する。
またもう一つの問題は、非正規層が、独身のまま高齢者になった場合だ。同じく総務省のデータでは、厚生年金の加入に関しても、正規雇用層は、99.5%に対して、非正規層は51.0%と半分である。またこの層は、国民年金にも加入していないケースも多いだろうから、行く着く先は、「無年金の独居老人」になる可能性が強い。結局は「生活保護」を受ける羽目になり、国費の負担も増えることになる。
政治とはこんなお先真っ暗の状況を作る為にある訳ではないだろう!大企業の「お零れを待つ」そんな為に我々は生きているのではない。人間としての生きがいを持ち、存在を示すことにより希望をもてる社会にしたいから生きているのである。
そんな大半の国民や、就中若者を貧困に追いやり、希望が持てない国にしてはいけない!国全体が衰退してしまう!
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