加計学園獣医学部問題は、森友ソックリになってきたではないか!?幾ら何でも芸がなさすぎる!白紙にせよ!
どうやらコトの顛末も「森友疑獄」と同じになりそうだ。安倍首相の知人が理事長を務める学校法人「加計学園」(岡山市)が愛媛・今治市に校舎を新設中の獣医学部をめぐり、文科省担当者が内閣府側とのやりとりを記した際にメモしたとみられる文書に「総理の意向」と記されていた問題。菅官房長官は「出元も分からず、信憑性も定かでない」とトボケているが、文書の“狙い”はハッキリしている。省庁人事を握って、やりたい放題の安倍官邸に対する義憤と、このまま獣医学部開設を認めてはダメだ、という強い危機感だ。
「どういう文書なのかも含めて確認中です」
民進党の「加計学園疑惑調査チーム」が18日、衆議院議員会館で開いた会合。文書の存否や真偽を問われた文科省の松尾泰樹官房審議官は歯切れの悪い答弁を繰り返すばかりだった。そりゃあそうだ。事実と認めれば、安倍のお友達という理由で政策がネジ曲げられた――と認めたのも同然。「第2の森友疑獄」どころか、内閣総辞職まっしぐらだ。だから、安倍官邸は怪文書扱いにしてウヤムヤにするつもりだが、文書に名前が載っていた義家弘介文科副大臣はきのうの参院農水委で、民進党の桜井充議員の質問に対し「しっかりと(議論を)まとめていただきたいとお願いした」などと答え、文書の存否については否定しなかった。
■ヤマ場は文科省審議会の答申■
それにしてもなぜ、この時期に「加計疑獄文書」は暴露されたのか。永田町では「安倍政権が文科省の天下りを問題視したことに対する意趣返し」(与党議員)との声もあるが、全く違う。
「加計学園の獣医学部設置は、あくまで国家戦略特区という第1のハードルを越えただけ。最大のヤマは、設置認可の申請を受けた文科省の大学設置・学校法人審議会がどう判断するのかです。審議会は今夏に答申を出す方針で、ちょうど審議の真っ最中なのですが、森友と同じで『中身がヒドイ』との声が出ているらしい。例えば、予定では専任教員が70人必要なのですが、他大学を定年退職した人や、獣医師になりたての人も含まれているといい、加計学園が申請段階でPRしていた獣医学の最先端知識を本当に学べるのか――とクビをかしげているらしい。今回の文書は、審議会が結論を出す前のタイミングを狙ったのかもしれません」(文科省担当記者)
元文科官僚で、京都造形芸術大教授の寺脇研氏は「文書は文科官僚の強い危機感、正義感の表れから出たと思う」と言い、こう続ける。
「(国家戦略特区を担当する)内閣府は加計学園が掲げた『世界レベルの獣医学部』を認めたわけですが、獣医学部設置が認められなかった京都産業大はノーベル賞受賞者の山中伸弥氏が所長を務める京大iPS細胞研究所との連携を提案していました。その京産大よりもなぜ、加計学園の方を『世界レベル』と判断したのか。今後、内閣府は説明を求められることになるでしょう」
獣医学部の施設整備費として約32億円の負担を求められる愛媛県も困惑顔だという。
「6月の定例議会で負担金について議決する、との報道がありますが、文科省の設置認可も出ていない段階で、県が先走って『おカネを出しましょう』と決めるはずがない。それこそ『愛媛県も安倍首相を忖度したのか』と笑いものになってしまいますよ」(愛媛県議)
“森友小学校”は校舎が完成したものの、最後は大阪府私立学校審議会へ設置認可申請の取り下げを余儀なくされた。
加計学園は果たして……。
記事・画像 引用・参考元 日刊ゲンダイ
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