寝つきを促す為に飲むアルコール!寝付いても2.3時間後には目を覚ましてしまう!それは何故か!それを防ぐためにはどうしたらいいか!?
暑い夏の夜には、キンキンに冷えたビールが飲みたくなります! 私などは決して嫌いな方ではないので、暑いの寒いの関係なく飲みたくなるのですが、こうも暑いと、普段あまり飲まない人でも飲みたくなるのも人情というものでしょう。
寝苦しくて眠れそうもないので、ビールでも飲んで、寝つきを促そうと考える人もいるでしょう! ただこのアルコールに依って、「夏の疲れ」が、却って酷く出る場合もあるので覚えておく必要があります。
アルコールというものは、身体の方から見れば、「利尿剤」で、飲めば飲むほど汗や尿によって、水分が奪われて、「脱水状況」に向かってしまうという性質のものです。この脱水状態というのが、曲者で、「身体の疲れ」を生み出してしまいます。2日酔いの頭痛、胃腸の不調も脱水に依るものです。
またアルコールは、「覚醒」と、「睡眠」に交互に作用します。飲み始めは、頭が冴えて、元気も出て、饒舌になります。更に進むと、今度は「睡眠」モードに陥り、だんだん眠くなってきます。よく酒を飲んで、横になってTVなどを見ていると、いつの間にか眠ってしまいますが、3時間くらいで、「覚醒」のモードに戻るので、夜中の2時3時ころに目を覚ましてしまいます。小生も将にこれで、起きてみれば、灯りや、TV、PCは点けっぱなしで、そのあとは、眠ろうとしても、なかなか眠れず、結局半分徹夜みたいなことになってしまいます。「それじゃダメじゃん!」ですなあ!
そんな訳で、アルコールを、「寝つきを促す」為に利用しようと思うのは、この「睡眠」作用の部分だけを想定してそう思うのであろうが、ところがどっこい、「覚醒」作用があることに思いが至っていないのである。夜中に途中で目を覚したり、催眠自体も浅くなってしまう作用も一緒に付いて回るという事を忘れてはいけない。
夜中に目を覚まさせてしまう原因は「脱水」です。睡眠中にアルコールの「利尿作用」によって、体の水分が奪われ、体内のアルコール濃度が上昇し、飲み始めの時と同じように、「覚醒」常態を呼び込んでしまうのです。したがってこのダメージを軽減するには、この「脱水状態」を少しでも軽いものにすればよいという事になります。対策は簡単です。アルコールを飲む前に、コップ一杯程度でよいので水か、白湯を飲むようにする。予め体の水分貯留量を増やしておき、アルコールに依る脱水量とツーペイにするというイメージです。この方法だけで、夜中に目を覚ましてしまうということをかなり減らすことが可能です。
その他に予め水分補給をしておいた方がよいというメリットがあります。いきなりビールをグビグビ飲むよりは、水や白湯を飲んでおいた方が、アルコールの味がよくわかるという事が知られています。ビール[だけではないが]本来の味も解り、且つ夜中の中途半端な時間に目が覚めることも減らせるなら、飲む前の、水一杯、白湯一杯を習慣化させたら如何でしょう!
日刊ゲンダイ「寝苦しい真夏の夜!スッキリ乗り切る!」シリーズ。冷えたビールで被るダメージの軽減法参照。
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