「お金が貯まる人!」「貯まらない人!」ここが違う!要はお金に対する心の持ちようの差なのだ!
ファィナンシャル プランナーの藤川太氏のところには、多くの人が家計の相談に来るが、氏には、「この人はお金が貯まる、お金で苦労する」という事が分かるという。またお客からも、「どうしたらお金が貯まるのですか?」とよく聞かれるそうであるが、そういう時はその人の財布を見せて貰うのだそうだ!
お金が貯まる人の財布の共通点。それは総じて、財布がきれいだという事と、お金に対する対応が非常に丁寧という事だという。財布自体の高い、安いなのではない、貯まる人の財布は、例え安い財布であったとしても、見た目がすっきりしていて、清潔感に溢れている。財布の表面が手垢でざわざわしている、折った財布がきちんと合っていなくてズレているなど、こういう人は皆無である。財布の中が非常にスッキリ整理されている。中には、お札がピタッと同じ方向に揃っていたり、お金以外のクレジットカードの枚数も10枚以内と少ない財布がベターなのだという。
一方お金が貯まらない人の財布にもこれまた共通点がある。所謂「ブタ財布」と言われるもので、ポイントカード、領収証、レシート、商店や外食の割引券、宝くじなどなど、「なんでも財布に突っ込んでおく式」の財布は駄目である。それも財布の中に入れている領収証などを整理もせず、入れっぱなしにして何日分もずっと留めているなどは最悪の財布だ。そういう財布は、決まって、中身が混然一体となっていて、財布の真ん中が盛り上がって、パンパンに膨らんでいる筈だ。お札を取り出そうとしたら、一緒に領収証もくっついて出てきたなどという財布で、持ち主の性格もルーズな生活も解ろうというものだ。
そういう人は、よく出掛ける際財布のありかが分からず、何分も探して、時間をロスする人でもある。また財布を落とす人でもあり、落としても気が付かないという「困ったちゃん」でもある。(序に物申すと、財布の中に運転免許証などを入れるのはご法度ですぞ!もし財布を紛出した時、お金と一緒なら先ず免許証は戻ってこない!)
また財布を尻のポケットに入れているのもお金が貯まらない人の共通点である。縦長の財布をそのままポケットに入れて歩いている人を良く見掛けるがよく落とさないものだと思う。二つ折りの場合でも、腰かけた際には、モロに体重が掛かり、財布はものの見事に「型崩れ状態」になってしまい、見るも無残な姿を晒してしまう。(カードも変形して読み取れないなどの事態に陥ることもシバシバ発生する!)
財布は「持ち主とお金の接点」である。日々お金の出し入れをする財布の取り扱いを雑にし、管理も儘ならない(今お金がどのくらいあるかも把握できていない)という事は、その人がお金に対して、「大切に思っていない」という事を端的に表しているのだ。財布の状態と家計の状態は表裏一体なのだ。このように財布は持ち主の考え方や生活態度の縮図なのだ。
多くの人は、運が良ければ「金持ちになれる」と勘違いしている。金持ち、貯め上手になるには、大袈裟に言えば、その人の人生哲学と、根性・努力が必要なのだ。ただ漫然と無為に過ごしていれば、貯まるどころか散財の憂き目に遭う。出るお金の足は速いが、入るお金の足は非常に遅い。(お足とはよく言ったもんですね!) しかも来ると決まっていたとしても、駄々を捏ねて来る筈のものが往々に来なかったりする。そういう状況にもめげずに努力する人のところにお金はやってくる。(お金とは掌の上に乗るまでは来てくれたと思ってはいけない!)
そういうお金に対する考えや、実践の仕方が、財布に集中して「表れる」のである。お金を溜められる人になりたければ、財布の形や、大きさ、値段の多寡を気にするよりは、先ずはお金に対して、また出し入れする財布に対して「丁寧に扱う」習慣を身に付けることが必要である。人の好き嫌いと同じで、お金だって、大事にしてくれる人の元に行こうと思う筈だ。
斯くいうわたくし目の財布も型崩れし、ピシッと折り合わぬ。お金以外にも、多くの余計な物を入れており、真ん中が盛り上がった典型的な「ブタ財布」だ。どうりで今まで金に縁がなかった訳だ! 今更なんだが、遅まきながら丁寧に扱おうと思った次第。
- 日刊ゲンダイ「お金が貯まる人!貯まらない人!ここがちがう!」ファィナンシャル プランナーの藤川太氏コラム参照!
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