【神社仏閣巡り】農道を進む!本当にこの先に「お寺」があるのかと思い乍ら先を急ぐ!静かないいお寺だった!

歴史探訪

農道を進む!本当にこの先に「お寺」があるのかと思い乍ら先を急ぐ!静かないいお寺だった!

 

何時もの事だが、我が「神社仏閣名所旧跡巡り」は、「予定を全く立てていない」風来坊の様な「ぶらり一人旅」である。今回も何処に行くかは全く未知(!?)であり、何となく南に向けて走っていたら、京都と奈良の県境まで来てしまった。こうなれば今回は奈良の寺院参拝だな!」と決める!24号線を南下し、 169号線に入り、更に南下すると、「帯解寺」という何とも悩ましい「お寺の案内板」が目に入った。ちょっと興味を持ったが、駐車が難しそうだったので、今回はパス。更に進むと、「山の辺の道」という案内板が目に入ったので、中之庄の交差点を左折した。高樋町に至たり、右折。前方に虚空蔵山という山が目に入ってきた。そこに「弘仁寺」というお寺があるという事が案内書に書かれてあったので行ってみる事にした。

ここ迄来ると、辺り一面は田園風景となる。農道の幅広くなっているところに車を停め、虚空蔵山に向かって歩く。まあ!あぜ道というか、農道を歩いているのだが、「本当にこの先にお寺があるんかい!」という風景が続いた。

漸く山門に辿り着いたが、境内は広く、特徴あるお堂が目に入った。静かないいお寺だ!

そのうち小学生の一団が本堂にやって来て、ご住職がいろいろとお寺について説明されていた。それが終わり、小学生一行が、ご真言を唱えながらお堂を回り出した。課外授業かなんかで、近所の小学生が参拝に来た様だった。

一団が去った後は、境内は私一人だけになった。京都の寺院は、規模も大きく、参拝客が引きも切らずにやってくるが、混雑し、慌ただしく、人の後について、参拝に来たのか、どうかも解らないようなことが多いが、奈良の神社仏閣は、そういう事も余りなく、ゆっくり心置きなく過ごすことが出来、落ちつけていいものである。

そんな訳で、弘仁寺は、何回も参拝する印象深い寺院となった。(秋の紅葉も素晴らしい!)

 

【弘仁寺の創設】

弘仁寺の創建に関しては二つの物語が伝わっている。一説には、嵯峨天皇の夢に、老人があらわれて 「奈良の南に霊山がある。もろもろの仏があらわれて、お経の声がたえない。ここに寺をたてて、衆生を利益されたい。」と 申された。夢から目覚めた嵯峨天皇がその地を 探されたところ、現在の虚空蔵山にあたる場所だと判り、お喜びになった嵯峨天皇が建立された(815年創建)という物語。 他説には、虚空蔵山に流星が落ちるのを見た弘法大師が霊山として開基した(807年創建)という物語。もとより1200年を経た 現在となっては、確かめる術はないが、弘仁寺は平安初期に創建された寺院と言われている。

【虚空蔵菩薩】

中世には、華厳宗(総本山 東大寺)の寺院であった時期があり、東大寺の書物に弘仁寺の記述が見られる。 その当時の弘仁寺は、多くの堂宇が立ち並ぶ修業道場であったとされる。 戦国時代には、松永久秀の兵火により伽藍の大部分が焼失してしまい(1572年)ましたが、江戸時代に 宗全によって再興された(1629年)。現在の建物はその当時のものです。 一時、戦災により荒廃した時期もあったが、平安時代初期から現在に至るまで、法灯を守り続けているという。

【虚空蔵山は古墳の形】

北側から虚空蔵山を見ると前方後円墳の形に見える。昔、調査があったと聞いているが、 古墳とは断定されなかったそうです。また、虚空蔵山の上には鏡が埋められているという話も伝わっています。 真偽のほどは定かではない。古代に思いを馳せてみるのもよいかもしれない。

【三大虚空蔵尊】

世の中には「三大○○」というものが存在します。その一つとして三大虚空蔵尊というものがあります。 弘仁寺の本尊の虚空蔵菩薩もその一つに数えられる事がある。三重県明和町・朝熊山金剛證寺 /福島県柳津町・圓蔵寺 /青森県南郷村/宮城県津山町 /千葉県天津小湊町/ 静岡県焼津市・香集寺/岐阜県大垣市・明星輪寺 にある虚空蔵菩薩 なども三大虚空蔵と言われる事があるようです。

【お寺の方の参拝者へのご注意!】

折角参拝戴くのですが、中には、本堂の裏の白壁に落書きをしたり (名前まで書いていたりします)、拝観の際に、法具(三鈷杵や独鈷杵)を持って行ってしまう様な人も残念ではありますが 時には見受けられる。見られていない様でも見られているかも知れません。せめてお寺に来る時くらいは 自分の普段の行いを見直して戴きたいと思います(なお、高野山真言宗の三信条は、「因果必然の道理を信じ、自他のいのちを生かすべし」・「四恩十善の教えを奉じ、人の人たる道を守るべし」 ・「大師の誓願により二世の信心を決定すべし」です)。

それからは、弘仁寺は、わたしが度々訪れるお寺となった!

 

 

参照 弘仁寺HP

歴史
弘仁寺公式ホームページ:歴史

画像元 Original

画像元 yjimage (一部 本堂外観)

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