【健康】糖尿病はやはり万病のもと!記憶をつかさどる海馬などを萎縮させアルツファイマー認知症を誘発する!?

【健康】糖尿病はやはり万病のもと! 記憶をつかさどる海馬などを萎縮させアルツファイマー認知症を誘発する!?

糖尿病が脳の一部を萎縮させるという事は、以前から言われてきたことであるが、‘16年6月に、九州大学が、「糖尿病は記憶をつかさどる海馬を「萎縮させる」という研究結果を発表した。

1238人の脳容積と、糖尿病に罹っているかどうかを調査したところ、病歴10年になる人の脳容積が、健常な人に比べ、2%、病歴17年以上だと、6%も減っていたという。(調査した1238人のうち286人が糖尿病を発症していた)

ペンシルバニア大学放射線科の研究チームは、病歴10年になるⅡ型糖尿病患者614人のMRI画像を分析した結果、年齢以上に脳の重量が減っていたと報告した。減っていたのは、脳の灰白質で、病歴が長いほどその傾向が強く出ていたという。3年前には、オーストラリアの研究で、55歳以上Ⅱ型患者の350人と、糖尿病でない363人を比較したところ、前者が海馬、灰白質、白質の容量が減少し、空間認識力の低下が認められたという研究もある。

糖尿病患者の脳の萎縮は間違いない。しかしその原因は解っていない。いくつかの推定があるだけだ。

脳の萎縮は、高血糖により脳の血管が詰まり、神経細胞が破壊されるからではないかというが現時点の大方の見方になっている。糖分そのものが脳を萎縮させるという学説もある。糖分の過剰摂取は、脳内の高血糖状態を呼び込み、それを抑止するために、インスリンを常に分泌する状態に陥る。そういう状態に至ると、今度はインスリンを分解する酵素が消費されてしまうが、この酵素は「アミロイドβタンパク質」も分解するが、(アミロイドβタンパク質はアルツファイマー型認知症の原因と言われている) 高血糖状態が長く続くと、酵素はインスリンの分解を優先するため、アミロイドβタンパク質の分解まで手が回らなくなり、脳内に蓄積されて、アルツファイマー型認知症を誘発してしまうのではないかと言われている。このため、アルツファイマー型認知症を「第3の糖尿病」と呼ぶ医師や研究者もいる程だ。

実際糖尿病患者には、健康な人に比較して2倍多くアルツファイマー型認知症になることが知られている。ワシントン大学の研究では、マウスを高血糖状態にすると、脳内のニューロンを刺激し、「アミロイドβ」が増える結果になったと報告している。

いずれにしても、糖尿病は、脳を萎縮させ、記憶ばかりではなく、様々な脳の機能を失わせるというのは医学界の常識になりつつある。糖尿病は合併症などは広く知られるところであるが、それに留まらず、脳にも重大な影響を与えるという事で、糖尿病は万病の元という形相を益々深める結果となった。糖尿病にならぬよう気を付けよう!ご同輩!まず正しい生活習慣ですぞ!

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