現在の食事の問題点の1つ!15.3%が「週の半分以上は1人」 孤食の何が悪いのか!? 孤食以前に、1人にならざるを得ない環境が問題だ!
29日に閣議決定された「食育白書」によると、1日の食事をすべて1人で取る日が週の半分以上という人は15.3%。単身、少人数世帯が増え、こうした「孤食」が進む可能性があるという。
昨年11~12月にかけ、20歳以上を対象に実施した調査では、孤食が「週4~5日」は4.3%、「殆ど毎日」は11%という結果が出ている。2011年の調査から約5ポイント上昇したという。
確かに、子供の孤食は「偏食につながって心身に悪影響を及ぼす」なんて専門家の指摘もある。10代になると「コミュニケーション能力の欠如」と結びつけられたりもする。高齢者の場合は孤食という以前に、話し相手もいない孤立・孤独の問題だろう。
■しかし、だ!それにもまして!孤食にならざるを得ない社会環境が・・■
「時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たすとき、つかの間、彼は自分勝手になり、自由になる。誰にも邪魔されず、気を使わずものを食べるという孤高の行為。この行為こそが、現代人に平等に与えられた、最高の癒やしと言えるのである」と、オープニングで断じるドラマ「孤独のグルメ」(テレビ東京系)が人気だったりする。
「孤食=寂しい食事というネガティブなイメージが蔓延しすぎです。ひと頃、1人で食べる“ぼっち飯”を見られたくないからと、トイレの個室で食事を済ませる若者が話題になりましたが、その典型でしょう。孤食はよくないと思い込まされている。中高年サラリーマンや、とりわけ経営者になると『食事ぐらい自分のペースで、1人で楽しみたい』という方が多数派です」(経済ジャーナリスト・岩波拓哉氏)
15年の国勢調査によると、35~39歳男性の3人に1人(35%)、女性の4人に1人(23.9%)が未婚。未婚率は上昇傾向が続いている。孤食化は必然ともいえる。
「子供や高齢者は、自ら進んで孤食を選択しているわけではない。それが問題であって、孤食自体が悪いわけではありません。むしろ、積極的に孤食を楽しむというスキルは、現代人にとって必須でしょう。孤食を楽しめるから、共食のありがたみも分かる」(岩波拓哉氏)
確かに、そうか!
記事・画像 引用・参考元 日刊ゲンダイ
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