カネボウ、「白斑」で和解!初の謝罪! 京都地裁訴訟の24人! ロドデノールは「ラズベリーケトン」を水素結合させたもの!不自然なものは体によくない!?
カネボウ化粧品は、ロドデノールという成分を使用した結果、全国的規模で、白斑症状が発生し問題になりました。この「ロドデノール」という成分が白斑の原因ではないかといわれています。このロドデノールはメラニンの生成を抑え、シミやそばかすを防ぐため、美白成分として加えられました。また、厚生労働省からも医薬部外品として認可がおりているものでした。ロドデノールは、「ラズベリーケトン」に水素結合させたものです。しかし、このラズベリーケトンは白斑を引き起こしたことがあるのです。なぜ、以前にもこのラズベリーケトンで白斑被害が起こっているにもかかわらず、医薬部外品として認可がおりているのか「何故だ!」と怒りを感じる方も多いでしょう。
【生化学】【化粧品】カネボウ美白化粧品白斑事件のロドデノールはメラニン色素の生成を阻害する。この際、メチルクロマンジオンと呼ばれる別の化合物が副産すると判明した。細胞毒性の原因と推定される。
【ロドデノールは細胞死を起こす別の物質に変化する】
ヒトの皮膚は人種によって色合いが異なるものの、一般的にこれは皮膚中に存在するメラニン色素に負うところが大きいとされます。日本では「色の白いは七難隠す」のことわざにあるとおり、古くから肌が白くシミやソバカスのない女性が好まれてきました。近年でも白くくすみのない肌に多くの人が憧れ、「美白」の言葉が世間に広まってから、すでに20年以上が経っています。
しみの元にもなるメラニン色素は、細胞の中で作られます。このとき、メラニン生成を仲立ちする酵素がチロシナーゼです。ロドデノールは、この酵素の機能を抑制します。新たに判明したところによると、ロドデノールは体内でメチルクロマンジノンと呼ばれる別の物質に変化します。このメチルクロマンジノンが、活性酸素を除去する仕組みを妨げ、細胞毒性を示すとのことです。
白斑ができる副作用は細胞死によるものであり、美白作用の効き過ぎというわけではありませんでした。
さてこの事件は全国に被害者を出し、損害賠償訴訟が現在でも続いています。今回京都で調停・和解が成立した。京都府に住む30~80代の女性24人が同社に計約1億6400万円の損害賠償を求めた訴訟であるが、7日、京都地裁(三木昌之裁判長)で、同社が解決金を支払うことで調停が成立し和解した。金額は非公表という。
訴状によると、原告は美白成分「ロドデノール」を含んだ同社製品を使い、首や顔、手がまだらに白くなる白斑が生じた。症状が回復せずに精神的苦痛を被ったなどとして、同社に製造物責任法に基づく損害賠償責任を求めていたものである。
弁護団によると、カネボウの化粧品を巡っては、全国16地裁で集団訴訟があり、広島や静岡など11地裁で調停が成立している。京都は12件目。調停の条項に謝罪が盛り込まれたのは全国の集団訴訟で京都が初めてという。和解内容を開示するよう求めていたが、同社の要請で全国と同様に非公表となった。同社によると、7月末の白斑の被害者は1万9590人で、1万7407人が裁判や示談で和解合意しているという。
会見で、原告弁護団長の浅岡美恵弁護士は「賠償額は開示されないが、被害に対し法的責任に基づき適正な賠償がなされた」と話している。原告の向日市の50代女性は「全員が苦しみ、怒り、悲しんだ。二度とこのような被害が起こらないことをカネボウに限らず化粧品メーカー全社に対して切に願っている」と述べた。
同社は「引き続き、発症されたお客様への回復支援と補償対応を誠心誠意行っていく」とコメントした。
記事・画像 引用・参考元 Yahoo News <京都新聞>
化粧品白書
画像元 yjimage
コメント