NHK自身が常に言っている「政治的中立性」は何処に!?安倍首相の総裁選出馬表明を生中継! “安倍私立放送局”と化したNHKの恥ずかしい程の過剰演出!
いやはや、異常な連携プレーだ。NHKが26日、視察先の鹿児島・垂水市での安倍首相の自民党総裁選への出馬表明を生中継。午後3時45分から緊急番組を組む熱の入れように、視聴者は当然だが、何よりもご本人が自身も恥ずかしくなる程の露骨なカメラ目線で応じた。(被災者見舞いに行っても、被害者に視線行かず、常にカメラ目線だが)
勇壮な桜島をバックに、安倍首相が「子供や孫たちに美しい伝統あるふるさとを引き渡していく」と仰々しく決意を語る。NHKは石破元幹事長の出馬表明も生中継はしてはいるが、それと大きく違ったのは、やたらと作り込まれた作為的映像だ。
スタジオには“安倍首相べったり”の政治部の岩田明子記者が陣取る鉄壁の布陣である。彼女は「鹿児島での出馬表明は地方創生を重視する姿勢を打ち出すため」「今年は明治維新から150年。明治維新ゆかりの地、鹿児島を(出馬表明の)発信の地とすることで“新しい国づくり”への意欲を示す狙いもあったのかと思う」などと解説。安倍首相の出馬表明が5分足らずだった丈に、言い足りない部分をしっかりフォローし、政権のスポークスマンとしての役目を十分に発揮した。
その上更に、NHKは安倍首相の出馬表明映像を再び流すため、午後4時に開始予定だった「オリンピックコンサート」の放送を2分遅らせる徹底ぶり。オリンピックよりも現職首相の出馬表明を優先し、今や「皆様」ではなく、「アベ様」のNHKに成り果てている。
「安倍首相の出馬は既に織り込み済みで、緊急性は全くありません。その証拠に、どの民放も出馬表明を生中継しませんでした。通常のニュースの枠で報じれば十分な筈です。首相が表明の場に鹿児島を選んだのも地方重視を打ち出す狙いがミエミエで、NHKの用意周到な生中継の演出は、地方票を欲しがる安倍陣営の選挙運動の片棒を担ぐようなものです。それこそ政権側がメディアへの恫喝のネタに使ってきた放送法4条の『政治的公平』に反しています」(法大名誉教授・須藤春夫氏=メディア論) NHKの不気味なまでの“安倍チャンネル化”は、鳥肌が立つ程である。
☝「天からの啓示」も下りてきた!? 「降臨じゃ!」
(私見)
将に「そこまでやるか!?」という程の過剰対応である。独裁国家の北の「彼の国」の国営放送局と見紛うばかりの手厚い対応である。しかも自民党の総裁選出馬の謂わば「身内の出馬」の話である。総理自信が、総裁選は「身内の選挙で、国民に投票権はない故、政策などの<論争>の必要性はない」と言っていたにも関わらずの出馬会見を丁重に行った訳だ。石破元幹事長が、総裁選出馬のスローガンに掲げている「正直、公正」に悖る行為だ!まるで「安倍私立放送局」というべき所業だ!マスコミの独立性などは、とっくに過去のものになり果ててしまったが、ここまで「ヨイショ放送」をおくめもなくやられては、「国民放送局」の看板は外すべきだろう!
記事・画像 引用・参考元 日刊ゲンダイ
画像元 yjimage
コメント