安倍・トランプ会談は、又も、別荘でのゴルフ絡み会談となる!親しみの表れと思っていると先を誤る!日本軽視の表れ=日米首脳会談は空振りに終わる可能性あり!?
今月17、18日に予定される日米首脳会談。安倍首相は「北朝鮮問題をはじめ日米の関心事項について2日間に亘りじっくり会談したい」と意欲を見せ、前回同様、トランプ大統領の別荘で行われるため、首脳同士の親密さと好感をもって伝えられている。だが、本当にそんなこといえるのだろうか?
安倍首相にとって今度の首脳会談は、過去2回より格段に困難なものになるのは間違いない。トランプに“懇願”しなければならない2つの難題があるからだ。
5月の米朝首脳会談は、米国にとっては北朝鮮の非核化が最大のテーマだが、日本はなんとしても拉致問題を取り上げて貰いたい。日本も対象になってしまった鉄鋼などの輸入制限については、改めて適用除外を勝ち取りたい。そうしたタフな交渉の場所となるのは、フロリダのトランプの別荘「マールアラーゴ」。トランプ側は過去2回同様、安倍首相とのゴルフを打診して来ているという。安倍官邸は、首脳同士の個人的な関係とアピールし、トランプからの色よい返事に期待を掛けるが、米側の空気はちょっと違っているようだ。
「トランプ大統領はとにかくゴルフ場に行きたくて仕方ない。首脳会談は平日ですが、安倍首相が来るからという理由ならゴルフができる。首脳同士の個人的関係だけで事態が動く時期はもう過ぎたと思います」(外交関係者)
確かに、グリーン上で安倍首相が言うような「じっくり会談」なんて出来るのか。トランプと安倍首相ではゴルフの腕前に差があり過ぎて、込み入ったテーマについて議論できるのかも疑問だ。トランプがゴルフ外交を提案したのなら、それは親密性ではなく、安倍首相を軽視している表れではないのか。
「別荘でのゴルフに招いたということは、トランプ氏にとって今回の安倍氏との会談は難しい話にはならないと想定しているということだと思います。日本側は別荘で長時間を共に過ごすことで、なんとかトランプ氏を説得したいと思っているのでしょうが、両者の思惑はすれ違っています。拉致問題については、米朝会談で議題にすることを日米間で文書に残して確約させられるのかどうかが重要ですが、口頭での了承に終わる恐れがあります」(国際ジャーナリスト・春名幹男氏)
また、ゴルフをやりながらの会談とは、聞こえはいいように思うかも知れないが、トランプ氏から見て、グズグズ難しいこと言われて、乗り気でなかったら、ゴルフに託けて、あっさり外されてしまうことだって大いにあり得ます。「晋三!折角楽しいゴルフの最中にやぼなこというな!」などと惚けられてしまえば、それで一巻の終わりです。要するに、態々来たんだから、なんか言いてんだろうが、こっちは別段話すことも無えから、時間潰しで、ゴルフでも付き合ってやれば文句無えだろう」くらいのスタンスとも受け取れます。
「輸入制限で日本を対象にした際に口にしたように、トランプ氏は安倍氏について『米国を騙してきた』と総括している訳です。ゴルフをしたからといって、その認識が変わるものではありません。トランプ氏は2期目の大統領選に向け、既に選挙事務所を立ち上げました。日本は『メーク・アメリカ・ストロング・アゲイン』のキャンペーンに利用される事になるのでしょう」(元外務省国際情報局長・孫崎享氏)
バリバリのビジネスマンだったトランプ氏は、世襲議員でぬくぬく育ってきた安倍首相とは、根底的に行動様式が違い、ある意味気が合わないところがある様にも見える。少しも反論もせず、全ていいなりというのも、頼りのなさを感じているかも知れない。
増してや、昨今の、公文書改竄や、復古調な政策などは敬遠される可能性もある。折角の米朝会談に横槍を入れるような場外れな言動にも快くは思わないだろう!米国の利害に直接関係ないような、依頼事項などは、億劫に感じる可能性もある。
首相の思惑は外れにはずれ、今回の日米会談はリップサービス丈の空振りに終わる可能性が極めて高い。何時も乍らの「鴨ねぎ外交」にならない事を祈る。
記事・画像 引用・参考元 日刊ゲンダイ
画像元 yjimage
コメント